コラム2018.05.27
WeChat Payの普及を後押し!世界を驚かせる「中華スマホ」とは?
中国ではWeChat Payで決済するのが常識ですが、WeChat Payが広がったのも、中国製である「中華スマホ」の影響が大きいと言われています。「スマホがあれば生活出来る」と言われるほど必需品と化している中華スマホが、世界を席巻しています!
世界のスマホ事情
スマートフォンと言えば、韓国メーカー・サムスンのGalaxyやアップルのiphoneに代表される中国国外のものが頭に浮かぶのではないでしょうか。
実際、世界のスマホ販売シェアを見てみると、イメージ通り、1位はサムスンのGalaxy、2位がアップルのiphoneとなっています。
しかし、3~6位は中国メーカーのスマホが名前を連ねており、TOP10を見てみると、実に7社が中華スマホのメーカーになっています。今や、世界のスマホ市場を占拠していると言っても過言ではなく、その存在感は年々増してきています。
残念なことに世界のシェアランキングに日本のメーカーは1社も名前がありませんでした。日本国内だけでみれば、販売シェアの半分以上がiphone、以下ソニー、シャープ、FUJITSUなどの国内メーカーが続きます。しかし、この日本市場の内訳は世界から見ると少し異質かもしれません。
このように、中国製のスマホは世界のスマホ市場を席巻しています。中でも、世界第3位の「Huawei(ファーウェイ)」、4位の「OPPO(オッポ)」が有名です。スマホ全盛期の時で、中国国内のスマホ出荷台数は約13億台と言われています。しかし、都市部ではスマホが飽和状態となり、昨年あたりから出荷台数は下降気味になっています。その為、両社の中華スマホは既に日本市場にも進出してきています。
中国のスマホ革命
中国では、2016年に「スマホ革命」と呼ばれる現象が起きました。所謂、WeChat Payに代表されるスマホ決済が普及し、スマホの機能が飛躍的に向上したのです。これには、中国が国策としてインターネットの活用を打ち出してスマホ事業に力を入れたという背景があります。
結果、買い物や外食の支払いはもちろん、病院や公共施設、年金の受け取りまでもWeChat Payで出来るようになっていったのです。
中国製の商品というと、どうしても粗悪な印象を持ってしまいがちですが、中華スマホを見くびってはいけません。ハイスペックなものからローコスト商品までスマホの種類も豊富ですし、ディスプレイの大きさや美しさ、カメラ機能も充実しています。
何より、WeChat Payが中国国内でここまで普及し、問題なく中国人が日常生活を送れているのは、中華スマホの機能が確かであるという証拠ではないでしょうか。
これからの中華スマホ
中国国内では販売台数が頭打ちになっている中華スマホですが、今後はどのような展開が予想されるでしょうか。先ほども述べたように、日本をはじめとした欧米諸国など、中国国外へ進出してくることは間違いありません。
今後、ますます端末の出荷に歯止めがかかることが予想される為、スマホ本体の販売で利益を得るのではなく、WeChat Payのようなライフスタイルを変える新しいサービスの開発が激化するとも言われています。
まだまだ日本では見かけることの少ない中華スマホですが、近い将来、手に取る日がやってくるでしょう。機能やデザインも見劣りしませんし、何と言ってもコストパフォーマンスがいいことが魅力です。中華スマホは、日本のスマホ市場に一石を投じることになるかもしれません。
中華スマホが身近なものになれば、スマホ大国である中国と同様に、日本国内でもWeChat Payが普及する可能性は捨てきれないと思います。中華スマホの動向に、今後も注目です。