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コラム2018.04.21

中国人の買い物は趣味ではない!?~中国人観光客の買い物の特徴~

中国人の買い物は趣味ではない!?~中国人観光客の買い物の特徴~

リサーチして欲しいものを手に入れる中国人

昨今、日本のメディアでは、訪日中国人観光客を取扱うニュースで「爆買い」が報道されることが多く、「中国人の観光客は、買い物を楽しみに日本に来ている」というイメージが強く残っています。実際に中国人の訪日理由第一位は「買い物」であり、多くの中国人がドラッグストア、家電量販店にツアーで訪れ、様々な商品を購入しているのは事実です。しかし、日本人のように、あれこれ悩みながら買い物をしているのではなく、きちんと自国で商品をリサーチして「欲しいものを手に入れるべく日本に買い物に来ている」というのが多数の中国人観光客なのです。

,h2>日本人とウィンドーショッピング

日本人は特に欲しいものがなくても、ショッピングモールや百貨店を歩いてお店をみたりしますよね。日本人はウィンドーショッピングが大好きなのです。
特に買うものがなくても、友人たちとおしゃべりしながらお店を回り、休憩がてらカフェでお茶をする。そんな休日や仕事帰りなどは、一度とならず経験されている方が多いのではないでしょうか。日本人女性で「趣味はショッピング」という方も多いくいらっしゃいます。

中国人はウィンドーショッピングをしない?

中国人は、自国でも実店舗へ買い物に行くより、ネットショッピング派が急上昇しています。2003年に中国の電子取引最大手「アリババ」が設立したショッピングサイト「タオバオ」が一気に普及したことにより、中国のネットショッピング派が増えた、と言われています。
このようにネットショッピングが主流となりつつあることが、中国人がウィンドーショッピングをしない理由の一つと言われていますが、中国では日本人の様にカフェでゆっくりお茶をする文化があまりないのも理由とされています。「欲しいもの以外買わない」「必要な場所にしか行かない」、というハッキリとした効率のいい買い物の仕方が主流です。

日本の商品のリサーチ方法

ウィンドーショッピングをしなくとも、買い物には意欲的な中国人観光客。インターネットの口コミサイトやSNSで欲しいものをしっかりと見極めて日本にやってきます。日本についたらまず、欲しいものが売っている目的地へと足を運び、スピーディーに買い物を済ませることが多いようです。ツアーもそのように組まれていることが多く、ニュースでよく見る大型家電量販店で買い物する観光客の光景はこの時のものです。

また、訪日中国人観光客は団体のツアーが多いので、観光旅行会社のHPやパンフレット、団体旅行に随行する添乗員から情報収集している割合も少なくありません。

訪日中国人が欲しい情報とは?

団体旅行が多い中国人観光客では、日本の交通情報が不足している、と感じている人は少なめですが、今後は個人旅行も多くなると予測されるため、積極的な情報発信が必要でしょう。また、「買い物」に来ている中国人に対して、飲食店・ショッピング施設の情報は必須であり、そこの情報の少なさに不満を感じている観光客は多いようです。随行している添乗員や観光会社では対応できない情報を必要としています。

今後の中国観光客は?

「爆買い」が落ち着き始めている今、一体中国人観光客は日本にどのような目的で観光に来ているのでしょうか。実は新たなトレンドとして「体験ツアー」が注目されています。日本に一度観光にやってきて、日本を好きになってくれる中国人観光客は多くいます。リピーターは、「富士山に登りたい」「温泉に入りたい」「着物を着たい」など、今まで人気だった都市部の観光地から、博物館めぐりや日本文化体験などへの様々な要望が増えてきています。このトレンドにより、旅行代理店も他と差別化したツアーを組むなど、「モノ」より「コト」へ、興味の対象が移ってきているのは事実です。

しかし、中国人に対して「どこでどんな経験ができる」という情報はまだまだ少なく、情報を得るサイトも少ないようです。今後、地方都市や地方観光地はこのような情報を、いかにうまく訪日を考えている中国人に届けていくか、が焦点となっていくでしょう。

最後に

中国人観光客の訪日理由として、「日本に来て良いものを買いたい」ということは変わりありません。百貨店や家電量販店での消費額は落ち込んできているものの、観光の目が日本の伝統文化体験に移りつつある今、買い物をしたいという需要と伝統文化に関する商品をどう結び付け、リサーチが得意な中国人にどのようにアピールしていくかが要になっていくことでしょう。
また、「観光地のお土産店」での消費は高く、インバウンド対策として、外国語メニューや指さし会話ツールなどの導入もこれまでと同様、必須でしょう。

消費が「モノ」から「コト」に移行することにより、慌ただしくショッピング観光をするのではなく、今後日本の女性のようにカフェでゆっくりとした時間を過ごす中国人観光客が増える日も近いかもしれませんね。

 

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