コラム2018.03.11
WeChat Payで払うのがお得!日本のキャンペーンまとめ。
2015年、日本でWeChat Payが使えるようになりました。この3年の間に、日本でもWeChat Payが使えるお店は爆発的に増えましたが、これからは更に一歩進んだ集客方法を模索すべきなのかもしれません。各社のキャンペーンをまとめました。
WeChat Pay 企業側のメリット
WeChat Payのユーザー側のメリットは、現金の煩わしさを解消し、スマホさえあればすぐに買い物が出来るという利便性です。特に、海外旅行先で支払いをする場合、銀聯カードでは手数料がかかりますが、WeChat Payは余計な手数料が要りません。また現地の通貨と元の両方で金額が表示されるため、利用者にはとても分かりやすくなっています。
一方、WeChat Payを導入する企業側のメリットを簡単におさらいしておきましょう。一番のメリットは、WeChat Payで商品を購入した店舗の公式アカウントが自動的にユーザーにフォローされることです。企業側にとっては最大のメリットとも言えるこの機能を活用すれば、中国人観光客に対する集客費用が抑えられるかもしれません。
WeChat Payなら簡単に顧客データを蓄積し、母体であるSNS機能のWeChatを通じて、次の購入を促すクーポンやキャンペーンの案内なども送信出来ます。そこから越境ECへ誘導し、中国に居ながら顧客になってもらうことも可能です。このように、購入後も企業とユーザーのコミュニケーションがとりやすい仕組みになっているのです。
他にも、企業側はタブレットやスマートフォンを用意するだけでいいという手軽さ、クレジットカードのように顧客から預かるものが何もないという安心感もメリットと言えます。
中国では既に一般的になっているWeChat Payが使えるということは、中国人観光客にとって母国の利便性をそのままスライドさせたことと同じです。WeChat Payが、中国人観光客が来店するハードルを下げてくれるでしょう。
キャンペーン内容まとめ
WeChat Payを手掛けるテンセント社も、海外でのWeChat Pay利用促進のために定期的にキャンペーンを行っています。特に大型連休は中国から海外への渡航が増える為、連休中に合わせて実施されることが多いようです。
2017年のゴールデンウィークにはWeChat Payで越境支払いをしたユーザーの中から、抽選で最大888元の割引クーポンが当たるというキャンペーンが行われていました。結果、その888元満額割引クーポンを獲得したのは、旅行で日本を訪れWeChat Payの越境支払いを行った中国人男性でした。
日本でも様々な企業や店舗がWeChat Payと連動したキャンペーンを展開しています。大丸松坂屋は、過去にWeChat Payで一定額以上を購入したユーザーに、最大1000元のキャッシュバックをするキャンペーンを行っていました。さらには、キャラクターグッズもプレゼントしていました。
昨年、ディスカウントショップのドン・キホーテはWeChat Payの旗艦店でもある3店舗(渋谷本店、新宿東口店、道頓堀御堂筋店)にて、中国人観光客の増える7~9月にかけて期間限定でキャンペーンを実施していました。
最後に
WeChat Payの導入が、中国人観光客の集客に効果的なことは確かです。加えて言えば、来日した彼らは「せっかく旅行に来たのだから、よりお得に買い物したい」と思っているはずです。
中国人観光客のみなさんに、「WeChat Payで払うのがベストな決済方法だ」と認識してもらうには、WeChat Payを導入するだけに留まらず、キャンペーンの実施やお得なクーポンの情報を如何にユーザーに届けるかがカギになるのではないでしょうか。
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