コラム2020.02.03
今中国人観光客に広島グルメ、広島市が人気!
修学旅行先として定番であり、現在でも旅行先として高い人気を誇る広島市。その人気は、日本人に限らず訪日中国客からも高いものです。広島市に限らず、県全体にその人気は波及しつつあります。その大きな魅力の一つが、広島グルメです!
広島市の人気は流石の高さ
旅行先として広島、と聞いたとき多くの人が思い浮かべるのは広島市でしょう。原爆ドームや宮島など、誰もが知る観光名所が集中しています。
そもそもなぜ広島が人気なのでしょうか?理由の一つが中国本土からのアクセスの便利さです。
広島空港には国際線が就航しており、中国国際航空が大連、北京などと、中国東方航空が上海などと広島空港を結んでいます。
中国から広島への飛行機が就航していることはあまり知られていませんが、中国人観光客にとって意外と身近な存在なんです。
広島空港から広島市内まではバスで50分ほどとアクセスとしてはさほど良いとは言えませんが、飛行機を乗り換えることを考えると十分に良いアクセスと言っていいでしょう。大阪や京都観光のついでに、新幹線で訪れる観光客も居るようです。
広島市で人気の観光地は、やはり宮島です。大鳥居で知られる厳島神社もですが、ロープウェイで登ることのできる展望台も高い人気を誇っています。あちらこちらに鹿がいる光景も、面白く感じるようです。
原爆ドームもほとんどの中国人観光客が立ち寄ります。欧米から来た観光客で原爆ドームに立ち寄る方はどちらかといえば戦争、平和といったテーマに興味がある方が多いのに対し、中国人観光客はあの有名な史跡を一度見てみよう、という比較的ライトな動機の方が多いようです。
原爆ドーム近くにあるおりづるタワーというスポットも人気のようです。折り鶴を上から投げ入れるというのは、中国人観光客にも斬新に映るようですね。
広島人気を牽引する「広島グルメ」
広島への観光が人気の大きな理由の一つとして、「料理が美味しい」というイメージがあるようです。
近年大阪が人気になっていることでもよくわかりますが、中国人観光客にとって食というのは旅行先を考える際に非常に重要な要素なのです。
やはり代表的なものは牡蠣でしょう。広島に旅行したことのある中国人が、まず口にしたのが牡蠣の素晴らしさでした。
中国は牡蠣を食べる習慣が非常に多く見られます。有名なのは牡蠣と卵の炒め物のようなもので、これはこれで非常に美味しいのですが、牡蠣の利用としては焼くか煮るかで、生で食べることは南部の一部地域に見られるほどで非常にまれです。
そこで、広島や宮島で生の牡蠣を食べると、その美味しさに驚くとのことです。レモンだけで食べるのは世界各地のオイスターバーで見られる食べ方ですが、特に広島の牡蠣は好評です。なにより、その大きさには驚くのだそう。
またお好み焼きも人気です。市中心部にあるお好み村というお好み焼き屋が数多く入店するビルには、中国からの団体旅行客が店ごと埋めるというのも近年よく見られる光景です。 ボリュームが有り、なにより安いのが大きな魅力のようです。
中国に限らず世界で日本食といえば鉄板焼き、というイメージもあり、お好み焼き以外のサイドメニューもリーズナブルに食べられるお好み焼き屋に人気が集まるのも納得ですね。
そして近年急速に有名になったのが、広島の汁なし担々麺ではないでしょうか。
これはよく見られる汁のある担々麺ではなく、本場中国により近い汁なしの麺にホワジャオ、唐辛子などで味をつけたものです。
ネギの風味が強く、広島で独自の進化を遂げたこうした担々麺は、中国人観光客からも人気です。ラーメン人気、まぜそば人気が後押ししているようです。
おわりに
日本人にとっても馴染み深く、定番の観光地、広島。しかし広島に特に食事を楽しみに行く、という方は案外少ないのではないでしょうか。
中国人観光客にとってグルメというのは本当に大事なポイントです。現地の方しか知らないような隠れ家店にまで訪れるなど、広島の魅力は中国人観光客を惹きつけてやまないのです。