コラム2019.12.13
中国人観光客を中心としたアジア人観光客にホストクラブが人気?
日本人にとってホストクラブは特に珍しいものではなく、行ったことはなくても、どんな場所なのかご存知の方がほとんどでしょう。そのホストクラブに、中国人観光客を中心としたアジア人観光客も訪れているというのです。どのような魅力があるのでしょうか。
外国人観光客には珍しい?ホストクラブ
日本では当たり前の存在であるホストクラブですが、実は同様のサービスが海外にはないといいます。
海外のメディアによって、性的なサービスを行わず、女性が心の癒しを求める場として、トークをメインとして男性が接客する日本のホストクラブが紹介された際、その珍しさから注目を集めたようです。
タイには男性とお酒を飲めるショーパブのようなものがあったり、マニラにはダンスや歌を歌って女性を楽しませるようなお店があったり、女性をターゲットにして男性がサービスを行うようなお店は存在していますが、日本のホストクラブとはちょっと違いますよね。
また、中国では日本のホストクラブに影響を受けた、似たようなサービスが出てきているようです。しかしかなり高額であるため完全に富裕層向けであり、日本のように多くの人が体験できるものではないのです。
欧米人は、ホストクラブの魅力は感じない?
ホストクラブでは、ホストが女性客をまるでお姫様のように接してくれます。トーク以外に、普段あまりされないような接し方をしてもらえることにも、魅力があるわけですね。
しかし、欧米ではレディーファーストが当たり前。扉を開き、女性を先に通し、コートの着脱を手伝い、上座に座らせる…ホストクラブでホストが行うような紳士な振る舞いを普段からされ慣れているため、特別な価値は感じにくいのです。
日本独自の文化体験としての魅力
外国人観光客の場合、ホストクラブで癒しを求めるというのではなく、日本独自の文化体験として観光に来ているということもあります。日本人女性とは、目的が違うのですね。
素敵な男性にエスコートしてほしい、癒されたい、といった目的ではなく、好きな日本のアニメや漫画、映画やドラマで見たようなホストクラブを見てみたい!というわけです。いかにもホストクラブらしい接客をしてもらったり、シャンパンコールやシャンパンタワーを見たりすることを楽しみにしているのかもしれません。
初回料金でお得に楽しめるのが魅力
先に、中国では富裕層向けの超高額設定、日本はそれに比べてリーズナブルであるとご紹介しましたが、それでもホストクラブは決して安い遊びではありませんよね。
遊び方によっては、一晩で何百万円ものお金を費やすこともできます。しかし外国人観光客が文化体験として滞在中に1回楽しむだけであれば、初回料金プランを利用して格安で楽しむことができるのです。安いところであれば2000〜3000円、有名店でも5000円程度で楽しめてしまうようですよ。
インバウンド向けホストクラブも誕生
ホストクラブを観光として考えているとしても、全く言葉が通じなければ楽しみは半減してしまいますよね。翻訳アプリを通すという手もありますが、ホストクラブでは少し味気なくなってしまうかもしれません。
しかし最近では、主に中国人観光客をターゲットとしたインバウンド客向けのホストクラブも誕生しています。わかりやすい料金形態や、通訳の派遣など、外国人観光客でも楽しめるサービスを提供しているようです。
ホストクラブ観光付きのツアーも
ホストクラブ観光付きのバスツアーも誕生しています。ホストが引率して食事を取ってからホストクラブに行き、シャンパンコールなどを楽しむというプランです。バスの中でもホストがエスコートしてくれます。
こちらは、インバウンド向けのプランというわけではありませんが、明朗会計で安心して楽しめるホストクラブ体験と言えるでしょう。
最後に
日本の観光において、ナイトライフの不足は一つの課題でもあります。アジア人、特に中国人観光客の中で、ホストクラブでの時間を楽しみたいという人は少なからずいるでしょう。今後、ホストクラブがインバウンドにおけるナイトライフの一つの柱になるかもしれませんね。