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コラム2019.11.20

アニメツーリズムの課題と対策とは

アニメやマンガの舞台やゆかりの地などに、国内外からの観光客を呼び込んで地域と経済の活性化をはかるアニメツーリズム。インバウンド対策においても、一つの目玉として内閣府も力を入れています。そこで今回はその課題と対策についてご紹介します。

<課題>いかにして地域資源へ誘客し、地域における消費へつなげるか

アニメツーリズムでは、ただ聖地に観光客を呼び込むだけではなく、その後その地域の観光資源(グルメなども含め)へも観光客を流し、消費してもらう必要があります。
そのためいかにして聖地へ呼び込んだ観光客を、その次へとつなげていくのかという点が、一つの課題となります。

地域や関係している業界全体が潤うためには、アニメ拠点と、食を含む地域の観光資源、権利者、関係自治体、地域住民などが連携し、より効果的なインバウンド受入方策・仕組作り・発信をして行く必要があります。

内閣府 知的財産戦略推進事務局 (クールジャパン戦略担当チーム)が2017年10月に発表した資料によると、内閣府知財事務局拠点連携実証調査としてとあるプロジェクトが実施されました。
それは、あの大ヒットアニメ映画「君の名は。」の聖地を活かしたモニターツアーとシンポジウムです。
モニターツアーとは具体的に、台 湾 、香 港 、中 国 、マレーシア 、タイからインフルエンサーやアニメファンを招へいし、アニメ映画「君の名は。」の一部として登場した岐阜県飛騨地方と東京の様々な拠点を巡るツアーを実施したことです。
シンポジウムとは、業界関係者や地方自治体等を対象としたもので、台湾のインフルエンサーを招へいし、有識者や地方自治体等を交え、アニメツーリズム実施にあたっての課題や拠点連携の在り方等を議論しました。
これらの活動を通じて、ノウハウの横展開を通じた訪日外国人旅行者等の地方への誘客拡大により、地域経済の活性化を目指したのです。

<対策>地域資源への誘客や消費のための対策とさらなる課題点

先ほどご紹介したプロジェクトにおいて、トライしたことと、その結果見えた課題や対策をご紹介していきましょう。

<情報発信について>
①招へいした海外インフルエンサーによるSNS投稿
→別途実施された一般公募ツアーの応募が増加
*見えた課題や対策*
・「アニメ聖地」と観光地を合わせて発信できるツアーの企画
・ターゲットとする国・旅行者に合わせた情報の優先順位意識
・多言語対応したガイドブック準備

②海外インフルエンサーのSNSによる情報発信の状況・効果を分析
→国別で情報が拡散しやすいSNSが異なり、インフルエンサーによっては情報発信ポイントや表現が異なる
*見えた課題や対策*
・インフルエンサー起用はその属性を意識
・感性を尊重した上で、観光情報にプラスαの情報発信を依頼

<産業創出について>
①製作委員会と地域が連携して公式グッズや体験イベントを企画・提供し、地域でのマネタイズ化
→記念フォトフレーム、「旅の手帳」作成。
*見えた課題や対策*
・著作権許諾を取得し、地域の特産品などと連携して公式グッズを作成
・アニメ聖地の徒歩圏内にモノ消費・コト消費ができる場を集める

②第三者的な機関が製作委員会と地域をつなぎ、アニメを核とした広域周遊観光ルート作成
→ 飛騨市、高山市、下呂市、白川町で連携。地域資源を盛り込んだ観光ルート作成。
*見えた課題や対策*
・ツアー内容について
「アニメ聖地」だけでなく、日本文化や地域資源を取り入れたスポット、体験イベント、公式ツアーならではの特別なコンテンツを含める

①②共に自治体のトップがイニシアチブを取ること、自治体と製作委員会の双方の事情に通じた仲介組織による調整が重要

最後に

アニメツーリズムをより大きな成功へと導くためには、まだまだブラッシュアップが必要です。
地域へ呼び込むこと、その後のマネタイズ化、またそのためには地域との連携が必要不可欠であり、そこにも難しさがあります。
さらには誘致先の自治体だけではなく、地域住民への配慮も必要でしょう。
アニメ制作の時点から地域との連携を意識することも視野に入れ、これからもアニメツーリズムは発展して行くことでしょう。

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