コラム2019.10.04
子連れインバウンドをターゲットにした、新たなサービスとは?
子連れで旅行を楽しむとき、どうしても主役は子供になります。そうなると大人だけで行きたいところを諦めなければならないかもしれません。それってとても残念ですよね。今回は子連れインバウンド客により日本を楽しんでもらうためのサービスをご紹介します!
子連れ旅行の時の問題点
子供との旅行はとっても楽しいもの。テーマパークへ行ったり、動物園へ行ったり、公園へ行ったり、美味しいものを食べたり…それだけでもきっと良い思い出になることでしょう。
でも本当のことを言うと、大人だけで楽しみたいと言う気持ちもあるのではないでしょうか。
小さい子供連れでは難しい書道や華道などの日本文化体験、美術館、落ち着いたショッピング、子供来店不可のテストランでの食事、バーでのひと時…せっかく高い費用を支払って、時間も割いて海外旅行にきているのですから、どちらも体験して帰りたいですよね。
ホテルでのベビーシッター利用
こちらは、比較的早い段階から実施されているサービスです。
ベビーシッターがホテルの客室内などで子供の面倒をみてくれると言うもの。英語、中国語、韓国語に対応しているサービスは比較的多いようです。
自分の子供のために、最低でも一人が専任でついてくれることは安心感がありますよね。
インバウンド向けの託児所
ベビーシッターは専任で安心感があるものの、どうしても高額になってしまいます。その点で、託児所は他の子供と一緒にお世話をしてもらうことになるので、ベビーシッターと比べて割安になります。また、ホテルの部屋などと違い、子供が過ごす前提で作られた空間ですから、おもちゃなども豊富で子供も楽しむことができそうですね。
日本人向けの一時預りをしている託児所はたくさんありますが、多言語対応をしている託児所はまだまだ少ないです。これからは徐々に増えていくのではないでしょうか。
インバウンド向けの同行シッターサービス
ホテル内で子供のお世話をしてくれるのではなく、家族に一緒について行って子供のお世話してくれるサービスです。
例えばしばらくお買い物ゆっくり楽しみたい!と言う場合は、その間ショッピンモールのキッズエリアなどで子供を見てもらうことができます。
他にも、子供が行きたい場所、例えばテーマパークや動物園などの施設に、子供だけを連れて行ってくれるサービスもあるそうです。
体験型託児プログラム
大人だけが楽しんで、子供達はホテルで待っているだけ…ではちょっと申し訳ないですよね。
新たなサービスとして、京都ではたおやかカンパニーが運営する「体験型託児プログラム」の提供が始まっています。
京都ならではの雰囲気を感じられる施設で、日本の文化や地元の人々とのふれあいを体験することができるのです。
華道や禅、水墨画、農村体験などの魅力的なプログラムは子供だけで参加し、その間に大人の観光を楽しむことはもちろん、希望があれば保護者も一緒に体験できるようになっています。
このサービスは、実はサービス提供側にも大きなメリットがあるのです。このプロジェクトの発起人は2児の母。そもそもは「京都おかんプロジェクト」として訪日家族向けのサービスから始まっています。英語が話せてキャリアがあるが働く機会に恵まれない京都を中心とした「おかん」を集めており、彼女たちにとっても自身の活躍の場となっているのです。
地元の人々とのふれあいには地元の子供達も含まれており、地元の子供達にとっても貴重な体験となりそうですね。
最後に
子連れインバウンドのお客様により一層楽しんでもらうには、家族の時間も、大人の時間も、子供の時間も、それぞれを充実させる必要があります。
ただ預かる、と言うだけではなく、そこに体験を組み合わせる、そしてそれを提供する人にとっても素敵な時間になれば、きっともっとたくさんの家族が日本に遊びにきてくれることにつながるでしょう。