コラム2019.09.27
中国人観光客が驚く、日本と中国の地下鉄の違いとは?
外国人観光客は、車や鉄道、バスなど様々な公共の交通機関を利用していますが、最も利用率が高いのは鉄道だそうです。その中でも、地下鉄については中国人観光客が自国との違いに驚いているとか。一体どんな点が違っているのでしょうか。
外国人観光客が最も利用するのは鉄道
冒頭でもご紹介しましたが、国交相が発表したデータによると外国人観光客が最も利用する公共交通機関は全体の5割強を占める鉄道でした。
特に関東や近畿では7割以上が鉄道となっており、他を圧倒しています。
ただし、北海道や九州などの地方になるとバスの方が多く、沖縄ではレンタカーが最も利用されているということです。
中国と違う!日本の地下鉄①手荷物検査がない
中国人がまず驚くのは、地下鉄で手荷物検査が実施されていないということ。中国では高速鉄道はもちろん、地下鉄(高速鉄道よりは簡易なようですが)でも手荷物検査が実施されるため、その違いにびっくりするのです。
日本では地下鉄の前に、新幹線についても持ち物検査が実施されませんから、そのことにも大いに驚くようです。
また切符の購入も飛行機のような実名制でないことについても、驚くとのことです。
利用者が多すぎて、地下鉄での手荷物検査を実施するのは現実的ではないという背景もありますが、
手荷物検査がない事実はもちろんのこと、それでも大きな問題にならない日本の治安の良さが最も驚く部分かもしれません。
中国と違う!日本の地下鉄②座席がふかふかで座り心地がいい
中国の地下鉄では、掃除のしやすさや耐久性を意識したプラスチック製のイスが使用されているようです。そのため、日本の地下鉄のような(地下鉄だけではなく、他の鉄道も同じくですが)ふかふかのソファのようなイスが、大変座り心地が良いと感じるのです。
椅子だけではなく、つり革でさえも日本の地下鉄は握りやすい構造になっているとのこと。細部にまで施された乗客への配慮が感じられるのは、日本の地下鉄ならではのようです。
中国と違う!日本の地下鉄②運営会社が複数ある
地下鉄に限ったことではないですが…鉄道自体、中国では政府関係の企業が運営するのが普通です。
それに対し、日本では複数の鉄道会社が存在し、中国人にとって日本の鉄道路線は非常に複雑に感じ、すぐには理解できないようです。
さらに東京においては地下鉄にも都営地下鉄と東京メトロの2つが存在しており、さらに複雑になっていますよね。
正直、東京の鉄道環境は、長く住んでいる人でさえ複雑に感じていることもあるでしょう。
中国と違う!日本の地下鉄③優先座席の数が多く、わかりやすい
優先座席は中国の地下鉄にもありますが、日本の地下鉄では優先座席の数が多く、その上で色分けがされており非常にわかりやすくなっています。
この点も自国との異なるポイントとして認識されているようです。
中国と違う!日本の地下鉄④整列して待ち、車内が静か
こちらも地下鉄に限ったことではありませんが、日本人が電車が来るのをきちん整列して待っている姿、そして乗り込むときも順番を守っている姿は、中国人にとっては大きな驚きとして受け止められています。
さらに車内にて大声で話す人はほとんどおらず、二人以上で一緒に乗車している客も周囲に配慮しながら会話をしているのです。一部大声で話す人もいないわけではありませんが、その行為が目立つということ自体が、中国人にとっては驚きの一つと言えるでしょう。
ゴミがほとんど落ちていない、美しい車内についても良い驚きを与えています。
最後に
特に東京や大阪といった観光客が特に多いエリアにおいて、最も利用されている鉄道。中でも、町歩きの最中に地下鉄を利用することは多いでしょう。
基本的に、中国人観光客にとって日本の地下鉄は使いやすく快適なものと思っていただけているようですが、複雑さにおいては課題ともいえますね。
旅行として日本を訪れた観光客の皆さんに、負担なく日本の鉄道を利用してもらえるような仕組みを、これからもっと作っていかなければならないかもしれません。