コラム2019.05.10
欧米人だけじゃない!今中国人観光客も体験したい日本の文化体験①
中国人観光客といえば爆買いと言われた時代もありましたが、体験型観光への人気も高まり、体験の幅がどんどんと広がっているようです。日本の文化体験といえば欧米人人気のイメージが強いですが、中国人観光客も体験したいのはどんな文化体験なのでしょうか?
日本料理作り体験
<「食べる」から「作る」へ>
日本に来たら、日本料理を食べたいという外国人観光客はもちろんたくさんいます。中国人の中にも、最初は買い物だったけど、次は日本料理を楽しみたい!という人がたくさんいたようです。
そこをさらに一歩進んで、自分で日本料理を作ってみたいと思う中国人観光客が増えているのです。
今、中国人の若者の間では、日本食は「オシャレな料理」というイメージを持たれているそう。しかもそのおしゃれな料理である日本食は、何も高級懐石料理というわけではなく、日本人にとっては当たり前な家庭料理がそれに当たるといいます。例えば、味噌汁や卵焼き、お茶漬けや肉じゃがといった具合です。
こういった家庭料理を体験してみたい、そして中国に帰ってからも自分で料理をしてみたい、という思いを持つ中国人も多いようです。
<なぜ家庭料理が人気に?>
このような家庭料理の人気が高まり、さらに自分で作ってみたいという思いになったのには、日本のドラマや映画が一役買っているようです。
「深夜食堂」「孤独のグルメ」「かもめ食堂」「ごちそうさん」などでは多くの家庭料理が紹介され、また料理だけでなく調理の過程も映し出されることがあり、それをみた中国人が「日本へ行ったら作ってみたい!」という思いを抱くようです。
<外国人観光客向けの料理教室が盛ん>
このようなニーズを受け、日本でも受け入れ態勢が整いつつあります。
英語の日本料理教室は早くからありましたが、今では中国語の翻訳付きで行われる料理教室もあります。
また、中国に帰ってもまた作ることができるように、中国でも調達しやすい食材を使い、できるだけ簡単な方法で料理を教えるなどの工夫もされています。
さらに、体験時に使った包丁や卵焼き器を購入して帰る中国人観光客も多く、体験以外の売上につなげている会社もあるようです。
和菓子作り体験
<SNS映えする和菓子が人気>
日本人でも、なかなか体験する機会が少ないと思われる和菓子作りですが、体験してみたいと思う中国人観光客が増えています。
中国人といえば、日本以上にSNSを活発に使用しているイメージがありますが、そのSNSで映える、いわゆる「SNS映え」も意識して、和菓子作りに挑む方も多いようです。
確かに、色とりどりで繊細に作られている和菓子はみているだけでもワクワクしますよね。
それに加え、和菓子は季節を感じられるものでもあります。例えば桜餅や柏餅、葛切り、おはぎなど、季節に合わせて楽しむことができます。
こうした日本の季節に合わせて日本の和菓子を楽しめるというのも、中国人観光客にとって魅力の一つのようです。
<京都の和菓子体験が人気>
日本料理の教室と比べると、やはりまだ数は少ないですが、外国人向けの英語・中国語・韓国語といった多言語対応のテキストを用意している和菓子教室も開催されているようです。
日本人にとっても和菓子といえば京都、というイメージがあるように、京都では比較的多くの和菓子体験ができる施設が整っています。中には、京都ならではの八ツ橋作りを体験できるところもあるそうです。
日本人でも、いってみたいですよね。
最後に
今回は中国人観光客が体験したい、日本料理体験と和菓子体験をご紹介しました。日本の文化に興味を持ち、実際に体験してくれることは、日本人としても嬉しいですよね。
日本には、まだまだ中国人観光客が体験してみたい文化体験があります。
また次の機会にご紹介しましょう。