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コラム2019.04.07

中国人観光客にとって欠かせないツールの一つ!「大衆点評」とは?

中国人観光客が旅行先で、レストランや店舗を探す際に重要視する情報といえば、ネット上の口コミやレビュー。そんな彼らの情報源として今、最も支持されているアプリ「大衆点評」を聞いたことはありますか?今回はそのサービスについてご紹介しましょう。

中国での利用率No.1!中国最大の情報サイト「大衆点評」

中国で今、人気を博している口コミ情報アプリといえば「大衆点評」です。

「大衆点評」は、場所やカテゴリーごとに飲食店を検索でき、同時に店舗に対する口コミが閲覧できるサービスで「中国版食べログ」とも呼ばれています。

人気チャットアプリWeChatを運営するテンセント・ホールディングスが出資していることから、Wechatとダイレクトに連携しています。

Wechatの「ウォレット」画面には、「大衆点評」のアイコンが存在し、スムーズに「大衆点評」のサービスを利用することができるのです。

日本の食べログが飲食店に特化したサービスであるのに対し、「大衆点評」では飲食店をはじめ、小売店、ショッピングモール、ホテル、交通、美容、映画、娯楽、クリニックなど、幅広いジャンルの情報を提供しています。

このアプリ一つで、中国人の生活に関する情報が網羅されており、その利便性が中国人に支持される最大の理由といえます。

実際にその人気ぶりは数字にも表れており、2003年4月のサービス開始から、右肩上がりに成長を遂げ、今では登録ユーザー数は6億人、中国国内のシェア率85%以上。生活情報サイト利用率No.1のサイトとなり、中国人にとってはなくてはならない存在にまで成長しています。

「大衆点評」が浸透した背景に中国の口コミ文化

「大衆点評」が浸透した背景には、中国の口コミ文化が影響しているといえます。

中国では、企業の広告やメディアよりも、ユーザーが発信した口コミを信用する傾向があります。日本でも口コミ情報サイトは人気ですが、我々が考える以上に、中国では口コミが信頼できる情報としてとらえられています。

しかも、彼らは口コミ情報をただ見るだけでなく、拡散したり、来店や商品購入後に自ら口コミを書いたりすることにも積極的であるのも特徴です。
SNSや口コミ情報サイトは、中国人にとって生活に密接した身近な存在であるのです。


「大衆点評」は海外旅行でも活用できる

中国人は、海外旅行に行く前に、SNSや口コミ情報サイトで旅行先の情報収集をしますが、その中で特に利用されている情報ツールの1つが「大衆点評」です。

「大衆点評」というのは、中国国内のサービス情報以外に、全世界で1000以上の国・地域のサービスを扱い、270万以上の口コミ情報を提供しているため、海外旅行先でも使える便利なサイトとして重宝されるのです。

中国政府提供のデータによると、訪日中国人観光客の約半数が「大衆点評」の情報を参考にしており、「WeChat」「Googleマップ」に加えて、中国人観光客が利用する人気3大アプリの1つになっています。

口コミだけでない!「大衆点評」の便利なサービス

「大衆点評」には飲食店情報や口コミ投稿サービス以外にも便利な機能が備わっています。

主に「レストラン・ホテルなどの予約」「クーポンの購入」「デリバリー予約や注文」「団体購入」「映画・イベントチケットの予約」「交通機関の座席予約」など、幅広いO2O(オフラインtoオンライン)サービスがあり、中国人の生活を支えています。

このアプリがあれば、旅先の言葉が全く話せない中国人でも、手軽に旅先の情報を得ることができ、海外旅行を効率よく楽しむことができますね。

最後に

いかがでしたか。「大衆点評」は、個人旅行が主流になっている訪日中国人観光客にとって、頼りになる助っ人アプリであることは間違いないようですね。また、同時にインバウンド集客を望む立場としても「大衆点評」は大きな影響を与える存在であるといえるのではないでしょうか。

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