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コラム2018.09.09

日本のお寺が中国人観光客に人気!そのワケとは

日本のお寺が中国人観光客に人気!そのワケとは

日本人にも人気の観光スポット“お寺”。近年、中国人観光客にも「日本のお寺巡り」がたいへん人気のようです。しかし、もともと仏教は中国の伝統的な宗教であり、中国にも数多くのお寺があります。なぜ今、「日本のお寺巡り」観光が注目されているのでしょうか。

中国のお寺の実態

私たち日本人も、お寺に行って「自然を感じ癒される」という感覚を持っています。同様に中国から来る観光客もまた、日本のお寺に「癒し」を求めてやってくるようです。中国本土にあるお寺では癒しが足りない?ということなのでしょうか。

実は中国にあるお寺もまた、近年国内から多くの観光客が訪れ、人気の観光地となっています。その背景としては、近代化によって競争が増し、ストレスを抱える中国人が多く存在するようになったこと、とも言われています。その中で仏教の精神、瞑想への興味、自然へ癒しを求める中国人が多くなったのではないでしょうか。

しかし癒しを求めるには、中国のお寺は「にぎやか」であることが多い様です。多くの人々が行き交い、寺院の中が市場のようであり、瞑想や祈りを捧げるには少しばかりにぎやか過ぎるようです。

日本のお寺は静かでスピリチュアル

その点、日本のお寺は多くの場合、基本的に静かな場所が多く、心安らかに過ごしたいと思われている中国人観光客にとって、「理想の癒し」を得るにはピッタリの場所であるようです。

「癒し」を求めて観光に来る中国人観光客たちの多くは、団体旅行客のように外側だけを見るのではなく、寺院で様々な体験をしています。気軽に体験できる「写経」をはじめ、「宿泊できる寺院」なども人気を博しています。

日本でもニュース等で取り上げられることが多い中国の開発による大気汚染問題。なかなか都市部にあるお寺では、心穏やかに過ごせる自然が少なくなってきていることは確かです。都市部に住む中国人は、週末を利用して地方へ自然を求めて小旅行する人も少なくないと言います。

自然の中にあるお寺を求めて、都心部にある寺院よりも、あえて地方都市にあるお寺を訪れる中国人も多く存在します。そこで日頃感じることのできない自然環境・質素な食事を楽しみ、リフレッシュしていく中国人観光客が増えています。

日本の寺院は昔の中国

実は京都にある寺院は、もとは中国の寺院をモデルに作られていることが多くあります。京都の都は長安(現在の西安)をモデルに作られており、多くの中国人観光客がはるか昔の中国に想いをはせ、懐かしさを感じるようです。

中国は歴史上、王朝が変わるごとに多くの建築物が破壊され、新しい王朝のものとして様々なものが作り直されてきました。このような歴史があるために、今はなき古き建築物がそのまま保存されている、という状態に感動を覚えると言います。

日本のお寺をもっと広げよう

日本のお寺では現在、日本人のライフスタイルの変化によってお寺と檀家の関係が薄れ、今までと同じような儀式や祈祷などでの収入が厳しくなっている、という実態があります。しかし、日本のお寺の環境は素晴らしいものです。お寺に“観光”という新しい目線を取り入れて、日本をもっと海外にアピールするチャンスなのかもしれません。

実際、訪日外国人観光客に対応し、案内板やパンフレットの多言語化、英語や中国語を話せるスタッフの配置、FreeWi-Fiやコーヒーの用意などで、インバウンド化を図ってきた寺院もあります。また宿泊体験・瞑想体験などで、寺院ならではの「おもてなし」を強化し、成功を収めている寺院が数多くあります。

大きな有名寺院などは、観光パンフレットに載っていて観光客が絶えない場合もあるでしょう。しかし、日本にはそうでないお寺も数多く存在します。そうしたお寺は今後の生き残りをかけ、中国人観光客が求めるような、「日本の自然を感じながらお寺を巡る」「ここでしか体験できない経験」などといった体験型の観光に力を入れていくべきなのかもしれません。

 

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