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コラム2018.08.16

中国人観光客のマナー問題。角を立てない対処方法 ~観光編~

中国人観光客のマナー問題。角を立てずに対処する方法~観光編~

中国人観光客の増加に伴い、日本のマナーに沿わない中国人の行動を目にすることも多くなりました。そもそも文化に違いがあり、各国によって行動パターンが異なるのは仕方ありません。彼らの行動の原因を知り、角を立てない対処方法を考えてみましょう。

訪日中国人にみられる行動パターン例 3選

 

1.大きな声で話す

 

中国人は、幼少期によく「大きな声は明るく元気な印象を相手に与える」と親や先生から言われるそうで、大きな声で話すことがよいとされる文化が根付いています。
また中国語というのは、はっきりと発音をしなければ、意味が伝わりにくい言語であり、そうした語学構造も話し声が大きくなる理由のひとつのようです。

 

〈対処方法〉

 

日本人に対してであれば直接店員が「周りのお客様のご迷惑になりますので、お静かに願います」と声をかければよいのでしょうが、中国人観光客に対しては、できれば間接的に伝える方がよいでしょう。

その理由として、中国ではお金を払う立場(お客様)が一番偉いという考え方が一般的であり、直接、店員が注意するとトラブルになりかねないのです。

お店の対処方法は、入り口など目につく場所に張り紙で注意書きを貼っておくことがベターといえます。ちなみに張り紙の言語表記は、中国語のみの表記だと中国人観光客の気分を害する恐れがありますので、少なくとも英語は列記しておきましょう。

ただし、張り紙の効果が感じられない場合や、公共の場で騒いでいる中国人と出くわした場合は、直接注意するしかありません。注意する際は、他の人には聞こえないようなるべく小声を心がけましょう。メンツを重視する中国人は人前で注意を受けることを嫌がりますので、配慮が必要です。

 

2.列に並ばない(割り込む)

 

かつて中国の駅では、客が並んでいてもお構いなく突然改札が閉められていました。そのため、多くの人が電車に乗り遅れないよう割り込みをする光景が日常でした。

今は時代も変化し、駅で順番に並ぶというのが常識になっていますが、年配者の中には、昔の感覚が抜けず、割り込む人がいるのも事実です。

また、日本人の性格上、外国語を話す人に注意をすることをためらう傾向があるので、注意されないことに甘え、知らぬ顔で割り込もうとする人も残念ながら存在するようです。

 

〈対象方法〉

 

マナー違反を見て見ぬふりすることは、彼らのマナー違反を助長させる一因であるともいえます。もし、列に割り込む中国人観光客がいたら、ためらわずに直接、注意してみましょう。
現代の中国人は「割り込みしてはいけない」という認識を持っているので注意をすれば、受け入れてくれる場合が多いです。

ただし、中国人観光客は、日本語も英語もわからないケースが多いので、中国語で「请排队(チン パイドゥイ)」(列に並んでください)と声をかけるのがよいでしょう。

 

3.いつでもどこでも写真撮影をする

 

中国人は写真を撮るのが大好きです。観光スポットや記念碑をバックに写真を撮るなら常識範囲内ですが、撮影が禁止されている博物館・美術館、映画館内などでも写真を撮っている人がよく見かけられます。

その背景としては、中国でのSNS人気が挙げられます。中国人の多くはWeChatを始めとしたSNSを利用しておりタイムラインで自分の充実した生活のアピールのために、旅行先で撮影した写真をアップするのです。

 

〈対処方法〉

 

どこでも写真を撮る中国人への対処方法としては、注意書きの標識を複数個所に設置することです。
しかし、「撮影禁止」の標識があっても気にせず撮影をする観光客も存在します。

標識の効果を上げるために、「先方の同意を得ずに撮影した場合、日本の法規に触れる」と注意書きを加えておくとよいです。なお、言語表記は最低でも中国語と英語の併記をしましょう。

 

まとめ

 

日本で、しばしば話題になる中国人観光客によるマナー問題。しかし、訪日中国人のマナーに反した行動は、単に日本のマナーを「知らない」ことで生じるものであり、彼らはマナーを「守ろうとしない」というわけでは決してないのです。

次回は、小売店・飲食店での中国人観光客の行動パターンと対処方法についてご紹介しますので併せてご覧くださいね。

 

 

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