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コラム2018.07.08

インバウンド対策も夏本番!日本のビーチに中国人観光客を呼び込もう!

インバウンド対策も夏本番!日本のビーチに中国人観光客を呼び込もう!

夏真っ盛りの8月は、1年で最も中国人観光客が増える時期です。そんな夏のレジャーと言えば海水浴ですが、日本のビーチはまだまだインバウンド対策が出来ていないのが現状です。今年の夏こそ、日本の美しいビーチを中国人観光客の方にも楽しんでもらいましょう!

日本の夏といえば?

日本政府観光局(JNTO)が発表しているデータを見ると、2017年に日本を訪れた中国人観光客は735万5818人でしたが、その中でも8月は1年間で最も多い、81万9855人が来日しています。中国も8月が夏休みの期間にあたるため、家族連れでの来日が多いからだとされています。

夏と言えば、夏祭りや花火大会、海水浴やマリンスポーツなど夏ならではの楽しみが目白押しですよね。インバウンドがピークを迎える夏、中国人観光客も日本人と同じように夏のイベントを楽しんでいるのかというと、少し事情が違います。

近年、中国人の旅行スタイルが「コト消費」にシフトチェンジしてきていることもあり、全国各地の大きな夏祭りや花火大会には中国人の姿が目立ちます。

一方海水浴は中国でも人気がありますが、日本での海水浴やマリンスポーツの場所は沖縄に集中しています。中国国内の海水浴場と比べれば日本の海は快適なように思うのですが、その他の地域ではまだまだ彼らの姿は少ないようです。

これは、日本のビーチがインバウンドよりも安全管理を重視しており、日本人の夏場の一時利用が主になっていることに一因があるようです。沖縄以外の海ではインバウンド向けの宣伝もあまりされていないことも重なり、認知度が低いと思われます。

訪日旅行では、娯楽サービスにお金が使われていない

さらに観光庁の調査を見てみると、「OECD Tourism Trends and Policies 2018によると、日本における外国人観光客の消費支出割合に占める娯楽サービス割合は2.5%であり、観光先進国であるアメリカ(12.2%)やフランス(11.1%)など欧米諸国に比較して、娯楽サービス割合が特に小さい。」という記述があります(2018 「楽しい国日本」の実現に向けた提言について より引用)。

これは、訪日旅行にかかる出費のうち、宿泊・飲食・旅客輸送サービスにお金がかかっており、全体支出のわずか2.5%しか娯楽サービスに費やされていないということを表しているのです。ここで言う娯楽サービスとは、文化やスポーツなど余暇を楽しむ遊びの費用です。もちろん、海水浴やマリンスポーツなどの夏のレジャー費用も含まれます。

中国人観光客も外国人全体と同様に、旅行支出の中でも娯楽サービス費は最も低く、金額の面ではショッピングメインの傾向が強いようです。(観光庁 訪日外国人消費動向調査2017より)

政府のビーチ対策とは?

このような状態を打破するために、政府は日本のビーチをインバウンドに活用しようと動きだしました。娯楽サービス費用を伸ばすための策として、ビーチの通年利用を掲げたのです。

お手本となっているのは、世界で2番目に娯楽サービス費用が高いアメリカのロサンゼルスにあるビーチです。ロサンゼルスの観光名所であるビーチは、ただ海で泳ぐだけではなく、散歩のコースがあったり、読書をするベンチを設けたり、ヨガができる日陰があったり、時には映画の上映に利用されるなど、日本では考えられないような海での過ごし方が出来るのです。

政府は今後、このような海外の有名ビーチにならって、年間を通して日本のビーチに訪れてもらえるようなアクティビティを充実させようとしています。コンパクトにまとまっている日本の海だからこそ、目の行き届いたサービスを提供できるはずです。

まとめ

日本のビーチが変われば、今後ますます「コト消費」に向かうことが予想される中国人観光客の新しい受け入れ先になるのではないでしょうか。「日本らしい海辺」を楽しんでもらえるよう、日本のビーチにもインバウンド対策が進むことを期待しています。

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