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コラム2018.06.15

インバウンドのピークは夏!訪日外国人観光客向けの熱中症対策を!

インバウンドのピークは夏!訪日外国人観光客向けの熱中症対策を!
インバウンド需要は7~8月にかけて盛り上がりますが、高温多湿な気候が訪日外国人の旅を困難にしているのは間違いありません。暑さ慣れしている中国人も、日本の夏には驚くと言います。本格的なシーズンに備え、インバウンド向けの熱中症対策を調べました。

外国人からみた日本の夏

日本気象協会が在留外国人を対象として実施した調査に、日本の暑さや熱中症に関するものがあります。結果を見ると、外国出身者の約8割が「母国の夏より過ごしにくい」と回答していました。熱帯地域の出身者でさえ、その6割が同じように過ごしにくさを感じていると言います。これは、日本特有の高温多湿な気候が原因です。

また、在留外国人の4人に3人が熱中症の経験があるという結果も出ています。普段、日本で生活している彼らでも、日本の夏に手を焼いている現状が浮かび上がってきます。

そうなると心配なのが、観光目的でやってくる外国人です。日本の夏がどれほど蒸し暑いか知らなかったり、もともと熱中症の心配がない国から来ていたり、熱中症の知識や予防方法を知らないまま来日している観光客も多いはずです。そこへ、今まで経験したことのないような蒸し暑さとなると、身体へのダメージは避けられません。

暑さに慣れていない、冷帯気候(北欧、ロシアなど)からの旅行者は特に注意が必要で、日本人に比べて2~3倍も熱中症になりやすいという研究結果もあります。

熱中症ゼロプロジェクト

日本人にとっても警戒すべき熱中症ですが、日本気象協会は2013年から「熱中症ゼロへ」プロジェクトと題し、熱中症の予防推進を行っています。この活動を通して、インバウンド向けのアプローチも行われています。

外国人観光客用に、英語版の熱中症予防啓発リーフレットが準備されています。このリーフレットは兜が折れるようになっており、日本の文化に触れながら熱中症に関する知識が得られます。また、水分と塩分をこまめに取る事や、救急搬送が必要な場合に備えて119番の仕方なども記載されています。

また、都内にある3か所の庭園ではインバウンドのお客様を意識して、和傘を貸し出すサービスが7・8月に予定されています。暑さを凌ぐ道具にも「日本らしさ」を感じてもらえる、粋な取組みだと思います。

熱中症が身近でない国の人に、その危険性を母国語以外で説明するのは難しい為、熱中症対策は多言語対応が不可欠です。しかし、気象庁のHPは英語のページしかありません。インバウンドでやってくる外国人からすれば、英語だけというのは少し心もとないかもしれません。

中国の夏

インバウンドと言えば中国人ですが、他の国の外国人に比べると中国人は暑さに強いとされています。北京の夏は気温が40度になる日もありますが、湿度が低くカラッとした暑さです。とは言え、熱中症のリスクはあります。また、南に行くほど湿度が高くなるので熱中症の危険性も高まります。

中国では、熱中症のことを「中暑」と言います。中国人は、夏に「凉茶(リャン・チャ)」と呼ばれる漢方が入った、甘いお茶を飲む習慣があります。解熱作用があり、中国の夏の定番飲料になっています。また、「気温が上がる昼間は外出を避ける」「熱がこもったら、すぐに体を冷やす」といった熱中症対策も定着しています。

しかし、日本には凉茶がありませんし、旅行中は暑さに対する意識も低くなるでしょう。暑さ慣れしている中国人にも他の外国人同様、熱中症対策の啓発は必要だと思います。

最後に

来たる東京オリンピック・パラリンピックは、2020年の7月24日に開会式を迎えます。真夏の祭典を楽しめるよう、夏のインバウンド対策の1つとして、今から外国人の方々に熱中症の知識を広めていきたいところです。

 

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