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コラム2018.05.20

インバウンド対策はトイレから??洋式トイレで訪日外国人観光客をおもてなし。

インバウンド対策はトイレから??洋式トイレで訪日外国人観光客をおもてなし。
2020年に向けた様々なインバウンド対策の一つに「トイレの洋式化」があります。中国でも同様のトイレは多くありますが、日本の美しいトイレは中国人にとっても魅力なようです。日本のおもてなしをレベルアップさせるのは、洋式トイレかもしれません!

訪日外国人観光客とトイレ

観光地のトイレについて、こんなデータがあります。観光庁が昨年行った自治体への調査では、公共トイレの約6割が洋式、約4割が和式という結果が出ました。

日本には和式のトイレが根強く残っており、インバウンドの窓口である成田空港でさえも100%洋式化されていなのが現状です。観光地のトイレが和式だった時、戸惑う外国人観光客(特に欧米人観光客)の姿が目に浮かびます。

実際に、メーカー最大手であるTOTOが行ったアンケート結果を見ても、和式トイレは「座る向きなど、使い方が分からない」「不衛生な印象を受ける」といった意見が出ています。

では、洋式であればいいのかと言うと、そうでもありません。逆に日本のトイレがハイテク過ぎて、使い方が分からないのです。「操作ボタンが多すぎる」「水の流し方が分からない」などなど、付加された様々な機能が不満につながっているという悲しい結果になっています。

日本の公共トイレが抱える問題は、それだけではありません。「外国人観光客はトイレの使い方が汚い」という人がいますが、彼らのマナーが悪いわけではないのです。中国人や韓国人は、トイレットペーパーを流さないでごみ箱に捨てるのが普通です。トイレの使い方は出身国によって様々であり、観光客に「日本のトイレのルール」を伝えきれていないところに問題があると考えます。

観光地の公共トイレは、多言語で書かれた使い方の説明がなく、和式トイレも多いとなれば、外国人観光客をがっかりさせてしまうはずです。せっかくインバウンド向けに観光名所の美化に取り組んだとしても、トイレ一つでその評価が下がってしまうのは大変もったいない話だと思います。

動き出した、洋式トイレ化

後手に回っていたトイレの整備ですが、このほど観光庁は「訪日外国人を含む旅行者の受入環境の整備に関する事業」と題し、新設も含めた公共トイレの洋式化にかかる費用を補助すると発表しました。自治体が公共トイレの改修を行う際、費用の3分の1を補助するものです。

国が公共トイレの洋式化を進めるのは、外国人観光客の満足度を上げることはもちろん、日本のトイレが外国人を呼び込むクールジャパンの代名詞にもなりうるからです。

クールジャパンなトイレに感動!

その理由に、欧米人を中心とした訪日外国人観光客の日本のトイレへの期待値の高さがあります。中国メディアでも、このニュースは好意的に報じられており、中国人観光客にとっても、日本のトイレへの期待が高いことが伺えます。
TOTOの調査では「宿泊施設に期待するものは?」との質問に、約6割の人が「接客」と並んで「トイレ」を挙げています。

また、全日本空輸株式会社(ANA)が実施した訪日外国人アンケートでは、クールジャパンを感じる事象の1位に「おもてなし」、2位に「ハイテクトイレ」が選ばれています。最近ではアートとコラボレーションしたハイテクトイレに人気が集まり、記念撮影をする外国人が増えているとも言います。

清潔で多機能、デザイン性も兼ね備えた日本のトイレは使い方さえ分かれば、外国人に感動すら与えるポテンシャルを秘めているのです。外国人観光客から注目を集める日本のトイレは、新たなインバウンド需要を掘り起こす観光資源になりうるかもしれません。

最後に

トイレの洋式化は、公共トイレだけに留まりません。宿泊施設や飲食店など、インバウンド需要が見込まれる場所には同じような課題があるはずです。

インバウンドの集客のため、洋式トイレに費用をかける価値はあると思います。洋式化することは、対欧米人観光客向けのイメージが強いかもしれませんが、中国人を含む外国人観光客が抱く「美しい日本」のイメージを裏切らないためにも、自国とは異なる「美しいトイレ」が備わっていることは重要ではないでしょうか。

 

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