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コラム2018.03.22

WeChat PayかAlipayか?比べてみました~歴史・シェア編~

WeChat PayかAli Payか?比べてみました~歴史・シェア編~

中国では一般的になっているQRコードを使った決済、その2大巨頭が「WeChat Pay」と「Alipay」です。一体、その差はどこにあるのか?中国人の集客を考えるうえで知っておきたい、WeChat PayとAlipayを比較してみました。

WeChat PayとAlipay ~歴史~

WeChat PayとAlipay、この2つは基本的にはほぼ同等のサービスと言えます。

Alipayは中国の3大インターネット企業である、バイドゥ(百度)、アリババ(阿里巴巴)、テンセント(騰訊)のうち、アリババを親会社に持つ「アント・ファイナンシャルサービス」という企業が運営しています。
親会社のアリババは、中国最大級のインターネットショッピングモール「淘宝(タオバオ)」を運営しています。Alipayは、このネット通販の不安を解消する目的で、2004年に生まれました。

当時、中国国内のネットショッピングは、入金後の商品未着や、購入後に販売者と連絡がつかないなどのトラブルが多発していました。そこで、運営会社が購入者と販売者の間に入り、「Alipay」を通して一時的にお金を預かる仕組みを考えだしました。
この仕組みは、エスクローサービスと言われており、中国のネット通販をより安心して利用できるようにしたものなのです。

現在のAlipayは、ネット通販以外にもその幅を広げ、実店舗でも使われるようになっていますし、資産運用や保険、消費者ローンなどの多岐に渡る金融サービスを展開しています。

Alipayはもともと、ネットショッピングにおける決済機能としての生い立ちがあることを頭に入れておきましょう。

一方のWeChat Payですが、こちらも同じく中国の3大インターネット企業の1つ、テンセント社が提供するモバイル決済サービスになっています。Alipayに遅れること10年余り、2014年にスタートしたばかりです。

テンセント社は、中国版のLINEと言われている「WeChat(微信)」というSNSアプリを運営しています。WeChat Payはコミュニケーションツールが母体です。テンセント社はスマホ決済を始める際、人海戦術でありとあらゆるお店にWeChat PayのQRコードを貼りつけ、自社の強みである圧倒的ユーザー数を一気に誘導したと言われています。

このように、WeChat PayとAlipayはそれぞれが生まれた背景、その強みが全く異なってきます。

WeChat PayとAlipay ~シェア~

Alipayの利用登録者は約8億人、アクティブユーザー数は5億人以上、中国国内だけでも200万を超える加盟店で利用可能であり、世界70以上の国と地域で10万近い加盟店に導入しています。

WeChatの利用登録者は約9億人、そのうちWeChat Payを利用するアクティブユーザー数は6億人以上とも言われています。中国国内では100万店の加盟店を有し、Alipay同様、世界を視野に入れてその規模を拡大しています。

両者のシェア争いは、WeChat Payが誕生した2014年から始まりました。当初は、Alipayが全体の8割近くを占拠し、盤石の地位を築いていたと言っても過言ではありません。しかし、WeChat Payは瞬く間にその牙城を切り崩しにかかります。

今ではAlipayが54%、WeChat Payが40%というデータ通り、ほぼ互角まできています。まだ決済金額ではAlipayが上回っていると言われていますが、WeChat Payが破竹の勢いであることは間違いないでしょう。

今のところ、中国人のほとんどが両者のユーザーであり、シーンによってそれぞれを使い分けているようです。WeChat PayとAlipayのシェア争いから、今後も目が離せないでしょう。

 

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