コラム2018.02.27

中国人が海外旅行する時に人気の国は？中国人が溢れているのは日本だけじゃない！

今や、観光地には必ずいるといってもいい中国人のみなさん。彼らが押し寄せているのは日本だけではありません、中国の方々は世界各国に足を運び、海外旅行を満喫しているのです。日本のライバルとも言える、中国人に人気の海外旅行先をご紹介します！

中国人は海外旅行が出来なかった！？

よくよく考えてみると、中国の方をこんなに多く見かけるようになったのはここ最近の話ではないでしょうか？それまで中国人の方はどこに行っていたのでしょう？
中国人に団体での海外旅行が許されるようになったのはつい最近、１９９７年からなのです。それまでは、留学やビジネス、親類の訪問といったほんの一握りの人にしか海外旅行は許されていなかったというから驚きです。私たちがよく知っている中国人は、時間さえあれば海外旅行に、いや日本に出かけ、ショッピングや観光を自由に楽しんでいると思っていました。しかし、中国人が海外旅行に行くことはハードルが高かったのです。

そのハードルの一つが、海外旅行に必要なビザの取得です。そもそもビザというのは、渡航先の国が発行する入国許可書のことです。私達日本人が海外旅行をする際、人気の観光国であればビザの取得を気にする必要はありません。それは、日本に対する国際的な信用度が高く、訪問国が歓迎してくれている証拠でもあります。逆を言えば、中国人が海外旅行をする際にビザが必要だということは、中国が国際的な交流を積極的に行ってこなかったからということなのです。
日本人はパスポートと航空券さえあれば飛行機に乗ってすぐにでも海を渡ることが出来ますが、中国人がビザを申請するためには、取得までの期間もさることながらたくさんの書類を集めなければならないうえ、銀行の預貯金も一定額が必要なのです。中国人から見れば、日本の人々が気軽に海外旅行出来ることはとても恵まれた話なのかもしれません。

中国人に最も人気の国はタイ

そんな中国人のみなさんも、海外旅行が解禁されてからはどんどんと中国を飛び出しています。日本に来日する中国人の数があまりにも多いので、日本が一番の人気国かと思ってしまいがちですが、実はそうではありません。
中国の大手旅行予約サイトが発表した昨年の中国人の渡航先ランキングでは、１位がタイ、２位が日本となっています。その差は僅差と言われていますが、実は日本は２番目に人気の国だったのです。日本と同じように、タイを訪れた外国人観光客の中でも、中国人が最も多いとされています。中国人がタイに旅行する時はビザの申請が必要ですが、「オン・アライバル・ビザ」といって到着した空港でビザを取得できるようになっており、制度が緩和されたことも人気の一つになっているようです。

タイの旅行が人気になったきっかけは、中国で公開されたタイを舞台にしたコメディ映画がヒットしたことだと言われていますが、寺院を訪れたり、日本と同様にブランド物の「爆買い」をしたりすることが渡航の目的だそうです。

香港も人気！

香港も人気の旅行先です。中国人にとっては近くてもいけない場所でしたが、１９９７年にイギリスから返還されてからは訪れる人が増えました。しかし、香港は完全に独立した法律や物価などが存在するため、通行証がないと手ぶらで自由に行き来することは出来ません。手続きが必要とはいえ、なんといっても近いことが中国人にとって便利なのです。かつては元祖・爆買いの地でしたが、今はそのお株を日本や他国に奪われつつあるようです。

最後に

中国人にとって海外旅行は、ここ２０年で新しく出来るようになったことなのです。「まだまだ中国以外の国に行ってみたい！」という気持ちは、今後も高まる一方でしょう。渡航先として今後も日本を選び続けてもらうには、たゆまぬ努力が必要です。

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