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コラム2017.11.05

越境ECはインバウンド需要を超える!?越境ECが果たす大きな役割とは?

越境ECはインバウンド需要を超える!?越境ECが果たす大きな役割とは?

インバウンドと同様に、最近注目されている越境ECですが、この2つはとても深く関係しています。中国人の方が、帰国後に越境ECでリピート買いする事を裏付けるデータや情報をまとめました。中国人を新規顧客として開拓したい店舗や企業の方、必見です。

インバウンドと越境ECに関するデータ

インバウンドと越境ECに相乗効果が期待できるかという問いに対し、答えとなるデータをいくつかご紹介したいと思います。

まずは、公益財団法人日本交通公社が2016年に行った「アジア・欧米豪 訪日外国人旅行者の意向調査」です。この調査は、海外旅行経験のある、韓国、中国、台湾、香港、タイ、シンガポール、マレーシア、インドネシア、アメリカ、オーストラリア、イギリス、フランスの12か国の外国人を対象にインターネットでアンケート調査を行ったものです。

「日本旅行をしたときに購入した商品を、帰国した後にリピートして購入したことがあるか?」という設問では、母国の実店舗利用、越境EC利用の、どちらも約8割の中国人が「リピートして購入したことがある」と答えています。これは、対象となった米欧豪・アジアの全12か国中でも高い割合です。また、リピート購入をしたことがある中国人のうち、7割以上がまた日本を再訪問したいと思っているという結果が出ています。

経済産業省のデータ

次に、経済産業省が今年発表した「平成28年度 我が国におけるデータ駆動型社会に係る基盤整備(電子商取引に関する市場調査)」にも、インバウンドと越境ECの相関性について詳しく述べられています。

中国人を対象に、越境ECを利用する理由を聞いたところ「海外で購入した経験があり、自国からリピート購入したい」と答えた消費者の割合が35%という結果になりました。中国人観光客が日本で直接商品を確認し、その信頼をゆるぎないものにした後、帰国後に確信をもって再度購入するのです。
中国ではSNSが欠かせないツールとなっていますが、訪日経験者がそのSNSで情報を発信することにより、インバウンド購入→SNS発信→越境EC購入という流れが出来つつあります。これについては、「一連の流れがあることは、日本国内の複数のメーカーからもヒアリング調査で確認できた。」との記述があり、企業側も、その流れを肌で感じているようです。SNSの影響力を駆使して越境ECに繋げられれば、まだ日本を訪問したことがない、中国にいる中国人にも影響を及ぼす事も大いに期待出来るのです。

インバウンドと越境EC市場の今後

最後に、観光庁による統計結果をご紹介しておきます。平成29年:4-6月期の訪日外国人旅行消費額1兆776億円のうち、中国が3,682億円(構成比34.2%)と最も高い割合を占めていました。これは、2位の台湾1,536億円(同14.3%)を大きく引き離す結果となっています。
日本政府の目標は、東京五輪が行われる2020年までに訪日外国人旅行者数を4000万人に到達させることです。日本を訪れる訪日外国人観光客のうち、最も多いのは中国人観光客です。この傾向は、今後しばらく大きく変わらないと予想します。やはり、爆買いが縮小傾向にあると言われていても、押さえるべきは中国人のニーズなのではないでしょうか。

同調査によると、2016年に越境ECで中国人が日本から購入した額は1兆366億円となっています。予想では、2020年にはその約2倍になるとされています。今後の越境EC市場は、インバウンドとの相乗効果も相まってインバウンド需要を上回る日がくるかもしれません。目の前のインバウンド消費を確実に次に繋げていくためにも、越境ECの果たす役割は今後ますます大きくなっていくでしょう。

 

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