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お知らせ2019.09.03

訪日外国人観光客も困惑?トラブルになりがちな日本のお通し文化

その国では当たり前のことでも、外国人観光客にとっては「???」となってしまう習慣はどの国にもあるものですよね。もちろん、日本も例外ではありません。今回はその中でもトラブルになりがちな日本の「お通し文化」についてご紹介しましょう。

そもそも「お通し」って何?

居酒屋などの飲食店にいくと、「お通し(付き出し)」と呼ばれる前菜のようなものが出てくることがあります。
もともと「お通し」とは、お客様の注文が通った印として、注文した料理のできる前に出す簡単な食べ物を指しているのです。

これは、客が注文をしなくても勝手に出てくるものであり、300円〜400円程度の料金がかかるのが一般的です。中には1000円を超えるような料金がかかる場合があり、そのほとんどはメニュー表などに金額が表記されておらず、お会計をして初めて正確な金額がわかることが多いです。

チャージ料(席料)とは厳密には違うのですが、ほぼ同じような意味で使われることも多いです。

訪日外国人観光客には不可解な文化?

頼んでもいないのに簡単な料理が出て来て、さらに勝手に料金が発生するというこのシステム。お通し文化に不慣れな訪日外国人観光客にとっては、時に「ぼったくり」と思われることがあります。その結果トラブルになることもしばしばあるようで、全般的に、あまり評判が良いとは言えません。

これまでにお通し文化に触れたことがある訪日外国人観光客の中では、席料(チャージ料)だ、チップの代わりだと考えている人もいるようです。中には、チップがなくてラッキーと思ったらお通しでお金を取られて残念だったという意見もあるようですね。

日本人にも(特に若者に)実は不評のお通し

お通しに不満を持っているのは、何も訪日外国人観光客だけではありません。実は、日本人でもお通しに不満を持っている方は多くいるようです。特に、若者の間では「ないほうがいい」という声が多いように感じます。

不満の要因としては、「嫌いな食べ物が出てくる」「注文する料理と比べて美味しくない」「お通しの料金分の価値があると思えない」と言ったものがあります。

もちろん、お通しに力を入れているお店もたくさんあり、週替わりや日替わりのお通しを楽しみしているというお客様もいらっしゃり、一概にお通しがだめだという訳ではありません。

訪日外国人観光客にきちんと説明を

一番の問題は、お通しがあるということ、そして、お通しは何なのかということをきちんと訪日外国人観光客に伝えられていないことではないでしょうか。

最近では英語や中国語などで、お通しについて、日本の文化の一つとして紹介しているメディアがあったり、そういった人がいたりするようです。
旅行前の下調べのタイミングで、こうした情報が正しく伝われば、日本に来てから戸惑うことが少なくなるかもしれませんね。

もちろん、このようなメディアに頼るのではなく、自分たちのお店で案内をしても良いでしょう。
外国人用のメニューに載せたり、口頭で説明したり、不審に思う前に説明をしておくことをオススメします。

実は断れるシステムもあるお通し

実は大手居酒屋チェーンなどでは、お客様が不要だとおっしゃった場合お通しを出さないということをしています。
ただ、積極的に選択制を取っているというわけではなく、お申し出があった時には対応するというところが多いようです。

訪日外国人観光客の多いお店であれば、思い切ってお通しをなくしたり、選択制を導入したりしても良いかもしれません。誰もが是非食べたいと思えるようなお通しを用意するというのも一つの方法だと思います。

とは言え、お通しはお店にとって大切な利益源であることも多いと思います。
メリットとデメリットをしっかり考えた上で、「お通し」について改めて考えて
みてはいかがでしょうか。

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