コラム2019.08.14
中国人観光客の接客に、翻訳アプリを活用しよう
英語での接客には慣れてきたものの、中国語での接客は難しいと感じている人も多いのではないでしょうか。 英語でも中国人観光客とある程度意思疎通ができるかもしれませんが、中国語がベストですよね。そこで今回は翻訳アプリの活用方法についてご紹介します。
訪日外国人観光客が困ったことNo.1は言葉の壁
観光庁が発表した「訪日外国人旅行者の受入環境整備に関するアンケート結果(2018年)」によると、訪日外国人観光客が困ったことNo.1は、「施設スタッフとのコミュニケーション(20.6%)」でした。
2016年は32.9%、2017年は26.1%、そして2018年は20.6%と順調に下がってきてはいるものの、3年連続1位のままなのです。
少しずつ外国語対応のできるスタッフの採用や教育が進んできてはいますが、十分とは言えません。
2016年から考えると少しずつ改善はされていますが、まだまだ訪日外国人観光客にとって、言葉の壁を感じずに快適な旅行を楽しんでもらうには努力が必要と言えそうですね。
訪日外国人観光客が言葉の壁を乗り越える方法とは?
訪日外国人観光客が、言葉の不自由を感じた際には、どのように 解決を図っているのでしょうか。
実はここで最も多く上がってくるものこそ、翻訳アプリの使用なのです。日本の施設側に準備がなくても、自分たちでダウンロードしている翻訳アプリを使って日本人とコミュニケーションをとっているというわけです。
他に多いのはジェスチャーでなんとかコミュニケーションをとった、というパターンです。日本人が外国へ行った時にもジェスチャーで何とかしようとすることはありますが、ある程度伝わるものの限界がありますよね。
言葉でうまく伝わらないことには、きっと訪日外国人観光客はストレスを感じてしまっているはずです。
言葉が思ったように通じなかったことによって、その施設の利用やレストランでの食事、また何かを購入することをあきらめてしまってはお互いにとって何のメリットもありません。
翻訳アプリを使ったことはある?
翻訳アプリの存在はご存知でしょうか。存在は知っているけれども実際に使ったことがないという人も多いかもしれませんね。自分自身が実際に使ったことはなくても、中国人観光客が街中で翻訳アプリを駆使してお店などでやり取りをしているのを見たことがある人もいるのではないでしょうか。
また、国内では使ったことがないけれども、ご自身が海外旅行に行った時に使ったことがある人は意外と多いかもしれません。
ある調査では、海外旅行先で翻訳アプリを使ったことがある人は50%程度だったのに対し、国内のビジネスシーンで使ったことがある人は10%程度だったとなっています。
まだまだインバウンド対応の際に積極的に活用されているとは言えないのが現状のようです。
翻訳アプリはどうやって使うの?
それでは翻訳アプリはどのように使えば良いのでしょうか。
その使い方はとっても簡単です。
無料の翻訳アプリはたくさんありますのでご自身に合ったものをダウンロードし、起動すれば準備OK。
文字入力も可能ですが、接客の際に適しているのは音声入力機能でしょう 。
スマートフォンに向かって話しかければ、指定した言語に自動で翻訳されます。 基本的には文字と音声と両方で翻訳してくれますよ。
アプリによっては会話機能が付いており、お互いの言語を瞬時にそれぞれの言語に翻訳してくれるということも可能です。
最後に
母国語そのままに翻訳…というわけにはいきませんが、意思疎通を図るのに困らないほどにその翻訳の精度は上がってきていると言われています。
何より単語でのやり取りもままならない中国語であれば、多少翻訳が間違っていたとしてもお互いにとって大きなメリットとなるのではないでしょうか。
知っていても意外と使われていない翻訳アプリ。何も難しいことはありません、これをきっかけにぜひ活用してみてはいかがでしょうか。