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コラム2019.04.14

中国で人気の無印良品!日本の店舗にWeChat Payを導入した3つの理由

先日、無印良品がWeChat Payを導入することを発表しました。順次、全国250店舗で使えるようになるといいます。中国で人気が高まっている無印良品、その無印良品は数あるモバイル決済から、なぜWeChat Payを選んだのでしょうか。

中国を席巻する無印良品

使い勝手がよくシンプルなうえにオシャレ、日本でも人気の無印良品が中国本土に初めて出店したのは2005年。今では、中国全土で256店舗を展開するまでになっています(株式会社 良品計画 企業情報 2019年2月期より)。品揃えも日本の店舗に匹敵するほどです。

特に、最近話題になったのはMUJI HOTELの開業ではないでしょうか。その1号店の場所に選ばれたのは中国の深セン(2018年1月)、2号店は北京(2018年3月)です。2019年4月にオープンした銀座のホテルは3号店になります。連日、中国のMUJI HOTELは富裕層を中心に宿泊客が絶えないそうです。

ホテルの宿泊料金や店舗の決済には、もちろんWeChat Payが使えます。また、無印良品はWeChatの機能のひとつであるミニプログラムにも対応しています。

無印良品が人気なのは若者の意識が変化したから

では、なぜこれほどまでに無印良品が中国で受けいれられたのでしょうか。それには、中国の若者、20~40代の意識の変化があると言われています。

派手な洋服で着飾っていることがステイタスとされていた彼らの親世代と比べ、中国の若年層は衣食住に恵まれ、生活の質が向上しました。若い世代ほどインテリアや衣服への関心が高く、親とは違う価値観をもつようになります。

そこへ、無印良品が登場します。当初、日本よりも2倍ほどの価格で売り出されていたにも関わらず、売り上げは右肩あがりに上昇。洗練されたハイブランドとして、多くの若者に支持されるようになったのです。

日本にきた中国人観光客は、本土よりも安く買えるとあって無印良品の店舗に出向きます。彼らが大量に購入する無印良品の文房具は、人気のお土産のひとつでした。いくどかの価格改定を重ね、現在は中国本土でも日本と同じ価格設定になっています。

高級路線で成功した無印良品の値下げはイメージダウンとも言われているようです。しかし、これから中国人が無印良品を普段使いするようになれば、「手ごろな価格なのに高見えする」といったセンスのよさを、若者たちが競うようになるのではないかと思います。

WeChat Payを選んだ3つの理由

日本の店舗を訪れる多くの中国人観光客の利便性向上のために、WeChat Payは導入されました。では、なぜWeChat Payだったのでしょうか。

1つ目の理由は、圧倒的なユーザー数です。WeChatのユーザー数は8億人とも言われており、WeChat Payは間違いなく中国モバイル決済の主力です。そこに魅力を感じたのは、言うまでもないでしょう。

2つ目は、WeChat Payが少額決済に使われるという点です。中国人にとって、WeChat Payは、お財布感覚に近いものです。地方にいっても、WeChat Payは市民の生活に浸透しています。

WeChat Payの方が幅広く中国人に受け入れられており、今後、彼らが日本を訪れたときでもWeChat Payの方が日本の店舗で使いやすいと判断したのではと思われます。

3つ目は、WeChatのミニプログラムの存在です。ミニプログラムをとおして、ユーザーはさまざまなサービスを受けることができると同時に、無印良品は顧客情報の収集が可能になることも大きかったのではないでしょうか。

さまざまなメリットを考えると、無印良品がWeChat Payを選んだこともうなずけます。無印良品のこの選択が、他の企業や店舗の後押しになるかもしれませんね。

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