コラム2018.12.24
中国人観光客の対応がしたい…中国語って何から始めるべき?
旅行業界の方が今一番頭を悩ませているであろう、中国語。英語が通じればいいけれど、英語が通じない中国人観光客の方も少なくありません。
では自分で中国語を勉強しようにも何から始めていいかとお悩みではありませんか?実は中国語って意外と簡単なのです!
読むのは意外と簡単、書くのもそれなりに…
「他对酒精过敏,喝不了酒。」これは中国語で、「僕はアルコールが駄目で、お酒が飲めません。」といった文章です。中国語を学んだことがない人でも、なんとなくは読めるのではないでしょうか。
ご存知のとおり、中国語は漢字を使うので、大まかな意味は日本人でもつかみやすくなっています。もちろん中国は簡体字なので、漢字自体にも大きな違いはありますが、それにも法則性があるので、少し読めるようになるまではあまり苦にならないと思います。
書くのには先程お伝えした漢字の特有の法則性を覚えておく必要があるので、すこし勉強が必要です。それでも共通の漢字は多いので、勉強する上で頭に入って来やすいです。
他の外国語より、外国語っぽく感じないかもしれませんね。
必要なのは「会話」!
しかし、今旅行業界で中国人観光客の対応に当たられている方が、中国語を読んだり書いたりする場面は少ないかと思います。
それよりも、圧倒的に会話が必要になっているのではないでしょうか。
会話になると、中国語は一気に外国語に化けます。メガネは中国語で「眼镜」と書きます。これだと日本語と変わりませんね。しかし声に出して読むと、「ヤンジン」となり一気に意味がわからなくなってしまいます。
ここで厄介なのは、中国語には発音がとても大事ということです。中国語では文字ごとに4種類の発音が割り振られていて、それが変わると全く意味が変わってしまうのです。
先程の例だと、同じ「ヤンジン」でも発音が変わると目そのものを意味する単語になります。これではなかなか通じませんよね。
英語は日本人の平板なイントネーションでも、それなりに通用してくれます。しかし中国語はこの4種類の発音を使い分けることが難しく、中国人相手に会話が通じにくい最大の壁でもあるのです。
何から勉強を始めるべき?
では、中国語は何から勉強を始めるべきなのでしょうか?
単語の語彙数を増やすことは大事ですが、中国語会話において最も重要なことは中国語の発音に慣れることです。
中国語の参考書などでは、ピンインという読み仮名を使って解説しているものがほとんどかと思います。
これは見るだけで発音と読み方がわかるすぐれものなのですが、ピンインのイントネーション表記(声調)を最初から理解するのはかなり難易度が高いです。
また、単語を覚えるのでも漢字はよく目にしているので覚えやすいものの、発音がついてこないことがしばしばです。「あれ、漢字は思い浮かぶんだけどなんて言ったかな…」といったことにも、頻繁になりがちです。
なので、よく使うフレーズや文章を覚えて、まずは実際に使ってみて下さい。顧客相手が難しいのであれば、普通の道案内からはじめてみても良いと思います。
そこで繰り返し使って、逆にあとから漢字を覚える、というのがとても効果的です。そのほうが、「この漢字はこう読むんだ!」と覚えていることが多いのです。
最後に
中国語でもなんでも、外国語の初学者はまず単語と文法から覚えようとしてしまいがちです。それはもちろんとても重要ですが、文法は中国語の場合特に簡単なので、あとからでも十分ついてくるのです。
それよりも実際にサイトなどで定型文を聞いてみて、文章を耳と口で覚えるということが重要です。そうすれば、声調や簡体字の法則にも、だんだん慣れてくるはずです。
我祈祷你会幸运!