コラム2018.11.10
中国人観光客が日本で買うのは、収納グッズ!中国に片づけブーム到来!
ここ最近の中国では、富裕層を中心に片づけがブームになっていると言われています。日本を訪れる中国人観光客にも、シンプルで使いやすい収納グッズが揃うお店が人気です。彼らが整理整頓に目覚めた背景には、いったい何があるのでしょうか?
中国人が整理整頓に目覚めた理由
中国人は、片づけが苦手だと言われます。そのため、中国人観光客はどこへいっても整理整頓が行き届いている日本に驚くようです。何でもきちんと片付いているうえに、使いやすいように工夫されていることに「日本らしさ」を感じているのです。
そんな中国の人々も、最近では整理整頓に目覚めつつあります。日本でベストセラーになった片づけのハウツー本は、中国でも翻訳されて人気の書籍になっているようです。
彼らが片づけを意識するようになったのは、中国人の生活の質が向上しているからです。そもそも中国の人は、「片づける」という習慣があまりありません。また、一昔前の中国では、インテリアに興味を持つほど、生活にゆとりがありませんでした。
現代の中国では、富裕層を中心に「生活をより豊かにしたい」という余裕が生まれています。片づいた部屋で、オシャレで素敵なインテリアを楽しむ人が増えたのです。
中国では片づけ代行業が大活躍
しかし、整理整頓に目覚めたからといって一朝一夕に部屋が片づくわけではありません。
そんな中国では、片づけ代行業が活躍しています。彼らは、家の中の荷物の整理はもちろん、収納方法のアドバイスまでを行うのが仕事です。顧客の中には、家を建てる段階から片づけ代行業者に依頼をかけ、自分に合ったクローゼットを作らせると言います。
中国の片づけ代行業は高額で、1時間の値段は日本円にして1万円以上。顧客はかなりの高所得者に限られますが、それでも潜在ニーズは高いと言われています。
日本旅行で収納グッズを購入!収納テクニックを学ぶ人も!
とはいえ、片付け代行業者に依頼できるほど裕福な中国人ばかりではありません。多くの中国人は、日本人と同じように自分で収納グッズを買って部屋を整理するのです。
整理整頓に目覚めた中国人観光客にとって、日本は宝箱のように見えるのではないでしょうか。日本の本屋には、片付けのテクニックが書かれた本が目白押しです。イラストや写真を見るだけで参考になるでしょう。
100円均一にいけば、収納に使えるグッズが山ほどあります。中国にも進出している無印良品やニトリも、日本の店舗なら商品のラインナップが豊富です。中国と日本で買った時の価格差は縮まりつつありますが、日本で買った方が若干割安なため中国人観光客はこぞって日本の店舗に足を運びます。
日本で購入した収納グッズを持ち帰り、自宅をきれいに片づけるのが中国人のステイタスになっているのかもしれません。
また、中国人観光客の中には日本で収納テクニックを学ぶことを目的に訪日する人もいます。日本で整理収納アドバイザーを育成するハウスキーピング協会には、数年前から中国人からの問い合わせがあるそうです。
最近では、日本整理収納協会が中国人観光客を対象にした「日本独自の片づけ方」をレクチャーする講座を開きました。爆学ブームもあいまって、今後も収納テクニックを学ぶために日本を訪れる中国人観光客は増えるのではないでしょうか。
最後に
日本でも中国でも、片づけは永遠のテーマと言っていいでしょう。整理整頓に目覚めた中国人にとって、次々に出てくる日本の便利な収納グッズは魅力的にうつります。中国人観光客をターゲットにした、「収納ビジネス」なるものが流行ることも考えられます。
この先、中国人観光客の集客には彼らの目に留まるような、整理整頓の行き届いた日本らしい店構えが必要かもしれませんね。