コラム2018.01.25
訪日中国人向けの飲食サービスでおさえるべきポイントとは?
訪日中国人の「爆買い」も買い物から体験型観光スポット等が人気になってきていますが、グルメは大きな志向の変化がありません。どんなお店が人気で、どんなサービス・接客なら訪日中国人の心をよりわしづかみできるのか?そのポイントをお教えします!
メインは海鮮料理・食べ歩きが変わらず高い支持
訪日中国人の人気グルメスポットとして、築地や大阪の道頓堀があげられます。特に大阪の「かに道楽」や「黒門市場」は不動の人気です。道頓堀のかに道楽を通ったことがある人はご存知かもしれませんが、店先にて蟹の炭焼きが売られています。ここで食べるならお店にはいるな…と私は昔思っていましたが、だいぶ前から観光客を意識して、店頭販売を実施していたのには驚きです。今ではシンボルマークのかに道楽の看板の前で、炭焼きと一緒に写真撮影をしてインスタグラムへの投稿なんて光景が日常茶飯事です。
では、なぜ店頭販売や市場が不動の人気を誇るのでしょうか?
中国人が好むサービス傾向
中国では夜市で食べ歩きながら食事を済ます習慣がありますので、しっかりしたお店に入って食べるよりも、気軽に少しずつ色々なものが食べられるお店・場所を好みます。また、中国人は強引な客引きを嫌います。客引きのあるお店はお客が入らないから呼び込むのだと思っているのです。ですので、訪日中国人を呼び込むには、視覚・嗅覚で誘い込むのが一番です。そこで、かに道楽のようにお店の前で炭焼きをしているお店が自然と人気だったりするのです。観光スポットでの飲食店の場合、窓から調理風景が見える、そこから良い匂いにそそられる、店頭先で持ち帰りの商品がある。というだけでも訪日中国人の来店数は変わるかもしれません。最近では、焼き肉屋さんでも、出窓を作って観光客用に牛串を売るなどして、自然にお店への呼び込みを実現している店舗もあります。
一風変わったお店も近年人気上昇中
ここ最近の人気店としてはラーメンチェーンの「一蘭」と回転すしの「くら寿司」です。まず、一蘭は仕切られたカウンターで食べるという一風変わったスタイルがfacebookで話題となっています。また住む地域によっても味の好みが異なる中国人にとって、辛さや麺の硬さを調整できるのも高いポイントとなっているようですね。最近では麺の硬さや辛さを調整できるお店は増えていますが、例えば薬味やスープの種類についても選択肢が増えると、訪日中国人は友人や家族と入りやすくなりますね。
次に人気の「くら寿司」は、もちろんファミリー層の支持です。タッチパネルでの注文で分かりやすいのはもちろん、新幹線などの形をしたお皿がテーブルまで自動で届くシステムは、訪日中国人の子どもだけでなく大人も衝撃と楽しみを味わえるようです。「くら寿司」は都心部よりも郊外に位置することが多いため、大型ショッピングモールでの買い物や体験型観光地に足を運んでもらう機会にもなります。
訪日中国人にもわかりやすい表記が重要
人気の観光スポットでは実施しているお店も多いと思いますが、数あるお店の中から訪日中国人に選んでもらうためには、何よりも安心感が大事です。日本語やカタカナは、私たちがハングル語などを読めないのと同様、記号のように見えてしまっているのです。日本語が話せない訪日中国人の場合は、オーダーの手間を考えると入る気が失せてしまいます。中国語が話せるスタッフがいなかったとしても、それぞれのメニューに写真を必ずつけ、できれば英語・中国語での説明を付けたり、ボリュームや味のジャンルが分かるよう準備してあげましょう。
最後に
中国人は手間を嫌うため、手軽に楽しめるような気遣いとおもてなしが大切です。ちょっとしたサービスで訪日中国人の来客数がアップするかもしれませんよ。
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