コラム2017.08.26
中国人の観光客に向けたKOL（KOL=Key Opinion Leader）マーケティング
中国人の観光客は、口コミを重要視しています。口コミの影響力はその量によっても変化しますが、発信者によっても変化しますよね。KOL（KOL=Key Opinion Leader）マーケティングとは、ブロガーをはじめとするSNSで強い影響力を持った人を活用したマーケティング手法です。
KOL（KOL=Key Opinion Leader）とは？
まず製薬業界用語としてヒットすると思います。製薬業会におけるKOL（KOL=Key Opinion Leader）とは、製薬企業の販売促進に影響力を持つ医師などの専門家のことを言うそうです。製薬業界でも、別の言い方でインフルエンサー（大きな影響力を持つ人）とも言うそうですね。
それではビジネス全般で捉えた場合、KOL（KOL=Key Opinion Leader）とは何か。それは、SNSなどのネットの世界で大きな影響力のある人のことを指しているのです。製薬業界でもそうであるように、日本ではインフルエンサーとも呼ばれていますね。
著名人やブロガー、YOUTUBERなどがKOL（KOL=Key Opinion Leader）にあたると言えるでしょう。上記のような人々にネット上で紹介してもらえた商品やサービスが、爆発的な売上に繋がることも少なくはありません。中国人の観光客における爆買いの情報源になっている可能性もあるでしょう。
KOL（KOL=Key Opinion Leader）のファンとは？
KOL（KOL=Key Opinion Leader）には多くのファン、フォロワーがついています。彼らはKOL（KOL=Key Opinion Leader）に憧れていたり、意見を参考にしていたり、少なくとも関心を持っている人たちです。そのため、テレビや新聞広告などと比べたら数は少ないですが、不特定多数の人たちにアプローチするよりも、情報に反応して消費行動に移る可能性が極めて高いのです。
中国人に対するKOL（KOL=Key Opinion Leader）マーケティングとは？
中国人は、特に大手企業からの情報やマスメディアの情報をあまり信じず、口コミを重要視しているそうです。そうなった時、より一層KOL（KOL=Key Opinion Leader）の影響を受けることが考えられます。では中国においてKOL（KOL=Key Opinion Leader）はどこにいるのでしょうか。
以前は微博（ウェイボー）と呼ばれる、Twitterに似たようなSNSが人気でした。しかし今はWeChat（ウィーチャット）と呼ばれる、日本でいうLINEのようなSNSが主流となっています。とはいえそれぞれに特徴があるので、両方をうまく使いこなせるとベスト。微博（ウェイボー）はフォロワー数が多く、同じKOLが発信している情報でも、浅く広く浸透することになります。一方WeChat（ウィーチャット）ではKOL(KOL=Key Opinion Leader）などの発信者との繋がりが深いことが多く、浅く深いアプローチができることになります。より直接の消費行動に繋がりやすいと言えるかもれません。中国人の観光客にも、どのようにアプローチしたいかによって、使い分けると良いと思います。
偶然に自社の商品やお店が紹介されるかも？
KOL（KOL=Key Opinion Leader）マーケティングをしたいと思っても、KOL（KOL=Key Opinion Leader）に依頼するほどコストがかけられない・・・という事情もあるかもしれません。でも、微博（ウェイボー）やWeChat（ウィーチャット）で人気のKOL（KOL=Key Opinion Leader）が日本を訪れて、あなたの商品やサービス、店舗などを紹介してくれる可能性も０ではないのです。
今、中国人はこうしたSNSで得た情報によって消費行動を起こし、そのままWeChat（ウィーチャット）の機能であるWeChatPayment（ウィーチャット ペイメント）で決済をすることが多くなってきています。日本でもこの機能を使用できる店舗であれば、中国人の観光客は両替の手間なく手軽に購入することができるのです。情報取得→行動→決済の流れがスムーズな方が、便利に違いありません。
偶然に自社の商品やお店が紹介された時、WeChatPayment（ウィーチャット ペイメント）で支払いができるお店だと中国人の観光客に分かれば、より購買意欲が上がるかもしれませんね。
KOL（KOL=Key Opinion Leader）に紹介される＝爆買い、ではもちろんありません。しかし中国人はSNS、KOL（KOL=Key Opinion Leader）に影響を受けていることは非常に多いのです。そんな中国人の観光客を取り込むための方法の一つとして、WeChat（ウィーチャット）の導入を検討してみてはいかがでしょうか？