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コラム2020.02.24

スーパー銭湯にインバウンドの波が?

スーパー銭湯にインバウンドの波が?

庶民にとっての憩いの場、スーパー銭湯。温泉が大好きな日本人にとって、都会の真ん中にある温泉はまさにオアシスです。

そんな日本的な施設、スーパー銭湯に今インバウンドの波が訪れています。なぜなのでしょうか、外国人観光客の入浴事情に迫ります。

「スーパー銭湯」はお好きですか?

皆様はスーパー銭湯に行ったことがありますでしょうか?

温泉や銭湯といったものも含めたいわゆる「外風呂」に行ったことがない、という方はおそらく少ないと思います。大きなお風呂というのは、それだけで人を惹き付けるものなのでしょう。

結果的にお風呂に入っているという意味では、この三者はあまり変わりません。しかし目的という意味では銭湯は体をきれいにするため向かう場所、温泉は単に湯を楽しむための場所と少し意味合いが異なってくるかと思います。

ではスーパー銭湯に向かう目的とは何なのでしょうか。それはきっと、温泉を中心にしたテーマパークなのです。多くの種類の湯に浸かり、時には休憩所で漫画本を読んだりして休むなどまさにライフスタイルに関わるものだとまで言えるかもしれません。

「湯に浸かる」という贅沢

御存知の通り、海外ではお湯に浸からず、シャワーで済ますという文化の国が多いです。住環境の問題、水資源についての問題など理由は様々ですが、お湯に浸かるということをそれほど優先していないのだと思われます。

では湯に浸かる日本人は変わり者なのでしょうか?

そんなことはありません。バルネアやテルマエと呼ばれたローマ時代の公衆浴場に始まり、ルーマニアの巨大なプールのような温泉など世界古今東西お湯に浸かる文化というのは存在しています。湯に浸かるというのは人間の本来的欲求と言っても過言ではないでしょう。

スーパー銭湯も同じです。日本のホテルでお風呂がないというところは少ないと思われますが、ユニットバスはお湯を張って入るには小さいと言われ、シャワーブースのような使い方をされることが多いようです。

なので、スーパー銭湯へは日本旅行の一つのコンテンツとして向かっています。ではどういったスーパー銭湯が特に人気なのでしょうか?

外国人観光客に人気のスーパー銭湯はどういったもの?

では、外国人観光客にはどんなスーパー銭湯が人気なのでしょうか。

第一に重要なのは、立地です。温泉というのは山間部に多いものですが、増えてきたとはいえ日本で車を運転する旅行客はそれほど多くはありません。

そこで、都市中心部にあるスーパー銭湯というのが人気を集めているのです。インバウンド、特に中国人観光客向けにこうした情報を扱ったサイトであれば、アクセスが駅何分か、という表示が大きく示されています。

日本人にとって意外ですが、関西国際空港や成田空港といった国際空港近辺のスーパー銭湯は賑わいを見せています。帰国前の時間調整、また深夜早朝便のための滞在場所として利用される方に需要があるそうです。

もう一つ大事な要素は、多くの種類の湯船があるか、という点です。

観光客にとって泉質も重要ですが、変わり種の浴槽がどれだけあるか、というのはとても重要なポイントです。

電気風呂や薬草風呂のようなベタなものから、最近流行りの炭酸泉までとにかく全種類試そうとします。温泉のテーマパークと考えたときに、一種類の浴槽に浸かって終わりでは味気ないのでしょう。

広報の際は、ホームページに○種類の浴槽が!と記載し、写真を添えるととても効果的と言えるでしょう。

また日本のサウナは海外のそれと比べても非常に高温で、独特の人気があります。大型のサウナを備えているというのは、外国人観光客にとって非常に魅力的なポイントです。

また飲食施設も大変な人気があります。

反面、休憩施設というのはさほど重視されないようです。漫画は日本語のみのものが多く、あまりおもしろくない場所と思われ長居はされにくい傾向にあります。

さいごに

まだまだ日本的なイメージが強いスーパー銭湯。しかし今、スーパー銭湯に行ってみるとあちらこちらから外国語が聞こえてきます。

まさに湯のように熱いスーパー銭湯の人気、「お風呂に入りに来る」という新たな旅行動機を生み出していくかもしれません。

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