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コラム2020.01.29

中国人観光客は夜行バスを利用してみてどうだったのか?聞いてみた

中国人観光客は夜行バスを利用してみてどうだったのか?聞いてみた

今や、学生から社会人など、数多くの人が利用する夜行バス。乗り継ぎも不要で寝ているだけで到着しますし、何よりお財布に優しい。そんな夜行バスは、もちろん中国人観光客にも人気です。実際に利用してみてどうだったのでしょうか?本音を聞いてみました。

中国にも夜行バスは多くある!

まず知っておいて頂きたいのは、もちろん中国本土にだって夜行バスは多く存在するということです。必ずしも日本独自の文化というわけではありません。

長距離移動バス、いわゆる日本で言うところの高速バスは中国でもメジャーな交通手段です。以前では地方への移動というと鉄道がほとんどでしたが、今はインフラが急速に整備されており、高速道路を使った長距離移動がずっと容易になりました。

短距離の路線だと面包車(小型バス)も多く走っており、これは日本の路線バスを指定席にしたようなもので、あまり乗り心地の良いものではありません。長距離移動となると日本の高速バスと変わらないような外観のものも多く、ここ10年でかなり近代的になった印象です。

良かった点・・・三列シートは高評価!

中国人観光客に夜行バスの感想を聞いてみると、三列シートの快適さは頻繁に耳にします。三列シートは一般的な四列シートの夜行バスと比べ割高ですが、2列+2列の4列と比べ、三列シートだとそれぞれが独立しています。横に人が居なく、また幅としても十分に取ることのできる三列シートはかなり快適だと言われます。

路線によっては四列の倍近い値段がするだけに割高に思えますが、そもそも今日本の物価が中国と比べてあまり高くないこと、中国人観光客の所得が高いことからも「この値段で乗れるのか」と、割高感はあまり感じられていないようです。

他には、アメニティがあったことに驚いている中国人観光客が見受けられます。足置き場があること、毛布が清潔なことは高評価なようです。そして観光客にとって最もありがたいと思われるのは、夜行バスにはワイファイが整備されているというところです。現地に到着するまでの間、移動中に調べ物ができるというのは非常に便利です。もちろん、消灯前までに限りますが・・・

また、驚くほど静かだったと乗客のマナーを褒める声も聞かれました。

夜行バスのイマイチだった点・・・なんで横になれないの?

日本の夜行バスは清潔さ、快適さから概ね高評価です。ただ、話を聞いた多くの中国人観光客が口にしたのが、「なぜ日本には寝台バスがないのか?」という疑問です。

中国で夜行バスというと寝台バスのことを指すほど、メジャーです。二段ベッドのようなものが通路を挟んで設置されており、そこで横になって寝ることができるのです。

清潔さはともかく、やはり十時間近い移動時間、ずっと座っているのが辛いというのは中国人観光客にとっても同じようです。

日本では安全面の規制から横になる寝台は設置できませんので、座席のリクライニングを使って寝るしかありません。これは中国人観光客にとって大きな不満のようです。

また、アナウンスについての話もよく挙がりました。夜行バスはドライバーが直接アナウンスをすることが多く、大抵の場合日本語のみで行われます。カーテンを閉め切った夜行バスでは到着したかもわからないことが多いようで、スマートフォンのGPSを見ながら到着したみたいだ、と判断している方もいました。

近年バス会社側も工夫しているとはいえ、まだまだ言葉の壁は悩みのタネのようです。

さいごに

リーズナブルで、ホテル代も節約できると人気の夜行バス。これからインバウンド需要がさらに高まってくる分野の一つでしょう。日本全体にとっても、複数都市の旅行が増えることは歓迎できます。

安全面がからむ問題はハードルが高そうですが、夜行バスにおいてもおもてなしの精神で、満足してもらいたいですね。

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