MIホールディングス

お知らせ

お知らせ・コラム


お知らせ、メディア掲載情報、訪日外国人の集客方法のコラムを掲載

コラム2019.09.13

災害大国日本!訪日外国人観光客へのサポートのためにできること

年々増加する訪日外国人観光客。ついに2020年には東京オリンピックが開催されますよね。日本を楽しんでもらえるように努めるのはもちろん、災害の多い日本でより安心安全に過ごしてもらうのも大切なおもてなし。そのためのサポートには何ができるでしょうか?

観光庁のツールを活用する

観光庁では、災害時に訪日外国人観光客への案内をサポートするためのツールを紹介しています。
参考:災害時に役立つツール(国土交通省観光庁)

①多言語音声翻訳システム(VoiceTra 等)【日・英・中・韓 等 31 言語対応】
国立の機関が開発した、話しかけると外国語に翻訳してくれる音声翻訳アプリ「VoiceTra」が試験的に利用可能(アプリ無料、通信料は別途必要)
http://voicetra.nict.go.jp/

VoiceTra以外にも様々な多言語音声翻訳システムがあります。災害時にもネックとなる言語の壁を越えるためにも、無料で使えるものも多いですので、緊急時に備え(それ以外の時にももちろん活用できます!)ダウンロードしておくことをお勧めします。

②首相官邸(災害・危機管理情報)twitter 【日本語のみ対応】
首相官邸から災害・危機管理関連の政府活動情報が twitter で発信

こちらは日本語のわかる人間がチェックをして、それを訪日外国人観光客に伝えてあげるという流れですね。①とセットで準備しておきたいです。

③医療関係情報
(1) 訪日外国人対応可能な医療機関リスト 【日・英・中・韓 5言語対応】
外国語で診療対応ができる医療機関を、診療科や対応言語などで検索可能
URL:http://www.jnto.go.jp/emergency/jpn/mi_guide.html

(2) ガイドブック 【日・英・中・韓 等6言語対応】
日本の医療機関のかかり方や、症状を伝える際に使える指差し会話シート等を掲載
URL:http://www.jnto.go.jp/emergency/jpn/support.html

災害で怪我をしてしまったり、体調を崩してしまったりする可能性もあります。特に異国の地では不安もあり、体調を崩すことが多いのではないでしょうか。そうした時に医療機関に関する情報を伝えてあげることが必要でしょう。

絶対必要!スマートフォンの充電

ここまでご紹介したツールや情報源を見て、気づいた方もおられるのではないでしょうか?これらは、基本的にインターネット環境で確認することが前提とされているのです。
インターネット接続のためには、Wi-Fiが利用できることに加え、スマートフォンの充電があることが大前提となります。
日本人ですら頼みの綱のスマートフォン。この充電が尽きてしまっては、訪日外国人観光客はなす術がなくなってしまいます。

そこで充実させるべきは、スマートフォンの充電場所や非常電源の準備です。スマートフォンの充電ができれば、きっとホッと一安心できるはずです。

避難所の整備問題

訪日外国人観光客がみんな宿泊施設に帰ることができれば良いですが、日本人の帰宅難民が大量発生したように、帰ることができない人も多く出てきます。
これは個人として何かするのは難しいですが、国や自治体、民間企業などが連携をして、非常時の外国人用避難所を決めておく必要があるでしょう。

奈良県では県施設を使った外国人専用の避難所開設について協定を結んでおり、イスラム教徒用の礼拝室も設置されているそうです。
避難所の設置には、こうした各国の文化や習慣についても考慮しなければならない難しさもあります。

北海道で地震があった際には、避難所を設置したものの意思疎通がうまくいかず、避難所を活用しきれなかったと言う事態も起こったようです。
このように、ただ設置するだけで利用されなければ意味がありません。訪日外国人観光客に向けたサービスを提供している企業、店舗として、その情報を正しく理解し、避難所への案内をしてあげることも必要ではないでしょうか。

最後に

1企業として、1店舗として、そこまでサポートしなくても良いのではないか、と思うかもしれません。しかし、ちょっとした備えと心構えを訪日外国人観光客と関わる人が少しずつ持つことにより、きっとより安全で快適な旅が楽しめる国になるのではないでしょうか。
こうした備えは訪日外国人観光客のためだけではなく、自分や従業員のためにもなると思いますよ。

お知らせ一覧に戻る