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コラム2019.07.21

中国で釣り、アウトドアブーム!インバウンドへの影響は

いま中国でブームとなっているのが、釣りやアウトドアです。その中には、日本に釣り目的で来日する旅行客もいらっしゃるほど。
では釣りブームは、日本のインバウンドにどんな影響があるのでしょうか?その魅力についてご紹介します。

中国の「釣り」事情

では中国の釣り事情はどうなっているのでしょうか。

まず、中国で釣りは決してマイナーな文化ではありません。
特に内陸部では淡水魚が好んで食されたこともあり、釣りは老若男女問わず楽しまれています。

しかし、日本のように週末に釣りを趣味として楽しむ人はまだまだ少ないのが現状です。
ところが今、富裕層を中心にこうした「趣味としての釣り」に注目が集まっているのです。

中国で盛んなのはバス釣りです。というのも、中国は内陸部も多いので川で釣りをすることが多くバスやフナといった魚が対象となりがちです。

日本ではスポーツフィッシングとしてのイメージが強いバス釣りですが、中国ではれっきとした食用魚です。まるごと唐辛子などで甘辛く炒めた料理は高級品として親しまれています。

とはいえ中国語でバスを意味する「鲈鱼」はパーチなども表す広い意味の単語で、日本人が想像しているバス釣りとは少しギャップがあるかも知れません。

日本に釣りに来る中国人観光客

では、こうした釣りブームは日本にどう影響を与えているのでしょうか。

やはり来日客の目的の多くはバス釣り、フナ釣りと思われます。

というのも、日本の河川は中国本土と比較してきれいなイメージがあるからか、そこでの釣りに魅力を感じてくれるようです。

また日本の釣具メーカーの人気も高いです。シマノなどの日本製釣具は、値段は高いものの、非常に高品質な釣具として中国でも知られています。

実際に釣りをする際には、日本はキャッチアンドリリースを軸とした独自の釣り文化がありますから、そこにうまく魅力を感じていただけるかが鍵となるようです。

とは言え、日本ではブラックバスが害魚のように長年扱われてきました。バスを高級魚と考える中国人観光客から見ればこれはとてももったいなく思えるようです。
バス料理を出す店が増えれば、こうした需要の受け皿となるだけでなくブラックバス問題にいい影響を与えることができるかも知れません。

そうした点では、中国の釣り文化から良い点を取り入れることもポイントかも知れませんね。

もう一点、中国人観光客に人気なのがワカサギ釣りです。

北海道旅行で体験の一環として組まれることがあるワカサギ釣り。
氷に穴を開けて釣りをするというのがかなりの非日常に感じ、SNSなどでとても話題となっています。

ワカサギ料理に抵抗が少ないことも、人気を後押ししているようです。初心者や、家族でも楽しむことができるワカサギ釣りは新しい釣り観光のキーワードになるかも知れません。

今後の成長の鍵は海釣り

今後、日本の釣り観光を成長させるための一つのカギは海釣りの浸透です。
日本人にとって、釣りといえば海釣りがポピュラーです。海洋国家日本の持つ釣り文化を更に楽しんでいただくためには、海釣りにも目を向けてもらうことが必要でしょう。

まずはサビキ釣りなどのハードルの低い釣りから楽しんでいただいて、その後本格的な海釣りの魅力を感じてもらうべきかと思います。
中国では釣りの際ボートをチャーターすることは比較的ポピュラーに行われますから、船釣りもきっと楽しんでいただけることでしょう。

さいごに

いまインバウンドでは見るだけではなく、体験する観光が注目を浴びています。

アウトドアブームの波は、きっとそうした体験型観光と良い相乗効果をもたらすはずです。その中で、釣りというのは今後注目してみるべきアクティビティとなるのではないでしょうか。

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