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コラム2019.07.14

WeChatPay(微信支付)も活用!AA制など、中国の食事事情を解説

いま日本でもキャッシュレス決済が浸透しつつあります。
そんな中、キャッシュレス先進国中国では、食事の会計でもキャッシュレス決済は切り離せないものとなっています。
今回はそんな、支払いを中心に中国の食事文化をご紹介します。

おごることが当たり前な中国人

中国の文化の一つに、とても体裁を気にすることが挙げられます。
平たくいえば、メンツを重視するのです。

中国では、基本的に食事の会計は誘った側が払うことが当たり前です。このとき、立場や年齢は問いません。

またおごられたことを、中国の方はとても気にします。
一度あの店でおごってもらったな、ということがずっと借りとして心に残るようです。
なので相手よりいい店で食事をおごる、またそのお返しで・・・と、中国の方の外食はかなり高級店となることが多いのです。

おごることを中国語で请客(チンクー)と言います。メンツと请客は、中国社会の他者への気遣いのわかりやすい例と言えるかも知れません。

そして、中国の方は値段が高いもの=良いものという意識が強いです。玉石混交で様々なものが溢れている中国社会の影響かも知れません。
ということで、中国人はコストパフォーマンスという概念があまりしっくりこないようです。

日本人であれば食事が高い値段の割にあまり満足できなくても、「まあ、観光地価格かな」と納得することが多いですが、中国人は心から残念に思うようです。
「これだけ出したのにこんなものか」という失望は口コミとなってあっという間に拡散されます。観光地の飲食店でも、高めの値段設定をした場合にはサービス、味に気を使うことがリピートのポイントでしょう。

また中国人はとにかく食事の場を重視します。これはビジネスの場でも旅行の場でも変わりません。
家族との食事の時間をなによりも大事にするため、仕事より食事を優先する方もいらっしゃるほど。

ですので観光ツアーでもスケジュールがタイトだから車内で軽食を・・・と考えると、満足度が下がる要因となってしまうかも知れません。

若者の間で広がる「AA制」

とは言え、若者の間ではおごりおごられだけでなく、割り勘の文化も根付きつつあります。それが「AA制」です。

AAとはアベレージの略とも言われ、つまりは「今日は割り勘で行こう」ということを示します。
合理主義的な中国の若者らしい文化と言えるでしょう。

しかし、日本でも割り勘をするとき計算が煩雑だと感じた方は多くいらっしゃるでしょう。
人が多いとかなり複雑になり、端数まで計算するとあまりに面倒で、挙句の果てには財布の中に札しか無いと、それを崩してもらうために四苦八苦・・・

そんな割り勘の面倒を解決するのがキャッシュレス決済です。

支払い金額がわかればスマートフォンの電卓で計算し、その金額を支払ってくれる人に送金するだけです。
例えば一人あたり4378円など頭が痛くなる金額になっても、その金額を支払いする人に送金をすれば良いだけです。ウィーチャットペイなら、銀行振込と違い手数料を取られることもありません。

アリペイには、「AA制ボタン」まで存在するほどです。AA制とキャッシュレス決済はまさに切っても切り離せない関係になっているのです。

今は若者中心の文化と言えますが、キャッシュレス決済の普及率から今後AA制は一般的になっていくことでしょう。
そのときには、「お会計は別々がよろしいですか?」なんて質問もなくなるかも知れませんね。

さいごに

これまで、中国の食事の支払い文化についてお伝えしてきました。

中国の方は家族を、そして食事を大事にします。そして食文化大国だけあって、その食へのこだわりは並々ならぬものがあります。

長年の文化で醸成されたのか、中国の食事マナーや作法はなかなかに複雑といえます。ビジネスマンであれば気を使う場面ですが、楽しく食事をするという考えは万国共通です。

キャッシュレスでそんな支払いの煩雑さから開放されれば、より一層おいしい食事に集中できるというものです。

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