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コラム2017.08.28

中国人の観光客に対するインバウンドマーケティングとは?

中国人の観光客に対するインバウンドマーケティングとは?

インバウンドマーケティング。なんとなく耳にしたことはあるかもしれませんが、「よくわからない」と言うのが本音ではないでしょうか。中国人の観光客をより取り込んでいくためには知っておきたいこの手法について、今回は少しご紹介したいと思います。

インバウンドとは?

インバウンドマーケティングの前に、まずインバウンドのみを考えてみましょう。元々は英語のinbound「入ってくる、内向きの」と言う意味です。
しかし、今日本でよく耳にしているインバウンドと言う言葉は、「海外から日本へ来る観光客」を指す外来語です。現在インバウンドというと、一番にイメージするのが中国人の観光客かもしれませんね。

インバウンドマーケティングとは?

ではこのインバウンドマーケティングは海外から日本へ来る観光客向けのマーケティング手法でしょうか?いえ、残念ながら違うのです。
(本来の意味とは違う意味で使用されている可能性もあるので、文章を読む際はご注意くださいね。)
これまでのマーケティングでは、インバウンドの対義語であるアウトバウンドマーケティングが主流でした。商品やサービスを売りたい・広めたい企業・個人が不特定多数の人に向けて、広告出稿をはじめ、展示会や新規の電話営業、飛び込み営業などで見込み客を探しだし、説得をし、購入してもらうというマーケティング手法です。訪日予定のある中国人の観光客へ、中国の雑誌や新聞で広告を出す、となればこれはアウトバウンドです。
総務省のデータによると、2001年を1とすると2009年には2倍の情報が流通するようになったそうで、2017年までの新たな8年の間に一層の情報が流通するようになったと考えられます。そんな中、国民の情報消費量は微増に留まっているため、単純に考えて広告やメッセージがターゲットに届く可能性が極めて低くなってしまっているのです。コストばかりが増えて、効果が全く出ないと言う悩みを生み出してしまうと言えます。これは、中国人の観光客に対してでも言えるのではないでしょうか。
そんな背景があり、現れたのがインバウンドマーケティング。アウトバウンドが攻めの営業と言うのであれば、インバウンドは待ちの営業と言えるでしょう。
ホームページや自社facebookページなどのオウンドメディアや、SNS(ソーシャルネットワーキングサービスサイト)、セミナーなどで情報を発信し、見込み客(消費者)から見つけてもらい、自発的に問い合わせや訪問をしてもらうのです。検索エンジンの結果ページに上位表示するためのSEO対策もインバウンドマーケティングの一つと言えるでしょう。

インバウンドマーケティングとソーシャルメディアの関係

インバウンドマーケティングとソーシャルメディアには深い関係があります。SNSは中国人の観光客も好んで使っているツールです。ソーシャルメディアによる情報拡散のパワーは、これまで出てきたどの拡散手段よりも影響力が大きいと言われています。
「6次の隔たり」というのをご存知でしょうか。全ての人や物事は6ステップ以内で繋がっていて、友人の友人、友人の友人の友人と行った具合に6回知り合いを辿っていくと、世界中の人に辿り着けるという現象です。この考えを元に、SNSなどのネットワークサービスができたと言われています。
「いいね」が繰り返されることによって、ものすごいスピードで拡散されることは、SNSを使っておられる方であればイメージできるでしょう。このようにソーシャルメディアによって拡散された情報を見つけた見込み客(消費者)が、自ら消費行動に出るのです。

中国人の観光客に対するインバウンドマーケティングとは?

中国人はSNSを好んで使っており、中でもWeChat(ウィーチャット)の普及率は圧倒的です。大手企業のマス広告よりもSNSの口コミを信じる中国人の観光客に見つけてもらうためには、このWeChatの活用が必要不可欠。WeChatにはWechatPaymentという決済サービスがあり、中国人の観光客はWeChatで見つけた商品やサービスをWechatPayment決済で購入するのです。このWeChatを導入することで、中国人の観光をより集められるのではないでしょうか。

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