コラム2017.08.24
インバウンド対策にWeChatの導入を!
中国人に対するビザ発給要件が緩和され、今後ますます、中国からの旅行客は増えることが予想されています。
インバウンド対策も早急に進めなければなりません。
最近よく聞く、WeChat(ウィーチャット)にはどのような機能があるのでしょうか。
WeChat(ウィーチャット)とは?
中国人のお友達がいる方は、このWeChatでメッセージのやり取りをされている方も多いのではないでしょうか。
このWeChatはもともと、日本でいうLINEのようなメッセージングアプリの一つです。
基本機能としては、
・チャットやボイスメッセージのやり取り
・WeChat payment(決済機能)
・モーメンツと呼ばれるSNS機能
他にも色々な機能を備えており、LINEよりも多機能だと言われています。
WeChatを使った決済システムWeChat Paymentでスマート決済
インバウンド対策の一つとして使える機能が、WeChat を使った決済システムWeChat paymentです。
自分の口座をWeChatに登録するだけで、決済完了後、指定の口座から引き落とされるそうです。
中国では公共料金の支払いや税金関連の手続き、宝くじの購入など、生活にかかわる支払いに使われています。
WeChat Paymentはオンライン決済機能でありながら、街のお店でも利用可能。
こういった便利機能もあり、中国では2011年のサービス開始から登録者数は増え続けているそうです。
日本でも、2015年7月からサービスを開始しており、今後定番の決済方法になると予想されています。
商品の案内はもちろん、支払い時の決済方法などもスムーズに行えることが、インバウンド集客への一歩かもしれません。
それぞれのメリットは?
◇ユーザー側のメリット◇
ユーザー側のメリットとしては、手数料が無料。
また、支払いが完了した後は、ユーザーの端末には”日本での支払額と人民元に換算された金額”が表示されるため、レシートも不要。
利用金額がいつでもオンライン上で確認できるので、手元でお金の計算をする必要もなく、管理が楽になります。
◇お店側のメリット◇
クレジットカードとは違い、専用端末は不要。
iPhoneやiPadを決済端末として利用できるので、すぐに利用することができ、コストも抑えられます。
現金をあまり持たない中国人にとって、インバウンド決済のニーズはとても高いもの。
このお店はWeChat paymentで決済ができると口コミが広がれば、売り上げUPにも繋がります。
WeChat Paymentの使い方は簡単。
店内のiphoneやiPadなどのタブレットに専用アプリをインストールしておくだけで代金決済が可能。
従来のクレジットカードのような特別な端末を設置しなくても代金支払が可能となります。
決済の流れもとても簡単です。
店側が端末からアプリを立ち上げ、決済金額を入力し、端末のカメラを使ってユーザーのQRコードを撮影。
たったこれだけで決済が完了します。
モーメント機能や公式アカウントで集客も!
モーメント機能は、フェイスブックやツイッターと同じように、お出かけした場所や写真など友人たちに共有することができます。
旅行に来た中国人観光客が、訪れた場所や、買い物した店舗などの情報を写真付きで投稿することにより、お店の口コミが拡散されます。
そして、WeChat Paymentで決済すると、購入者がお店のWeChatアカウントを自動でフォローする仕組みが組み込まれているので
WeChatで公式アカウントを作り、情報発信することも可能。
買い物した利用客が、お店の公式アカウントから発行される情報を閲覧、モーメンツ機能を使い、友人たちに共有してくれる。
共有された友人の中でお店に興味を持った人が公式アカウントをフォローしてくれるといった流れができます。
また、購入者と交流や、セールの告知、クーポンを配布して再来店を促したり、帰国後も利用できるようオンライン販売サイトに誘導したりすることもできるのです。
いかがでしたか?WeChatには様々な機能があり、中国では9億人のユーザー数を集めています。
今後2020年には東京オリンピックもあり、さらに中国人観光客は増えていくと予想されています。
これに伴い、インバウンド対策を強化している企業が続々と増えてきています。
この機会に、WeChatの導入を検討してみてはいかがでしょうか。